![]() 整形外科状態の治療のための抗コネキシンポリヌクレオチド、ペプチド、または抗体の使用
专利摘要:
整形外科的な障害、疾患、または症状を治療するため、および手術後の創傷治癒を促進するための、抗コネキシン剤を含む方法、化合物、組成物、キット、および製品。本発明は、一般的に、種々の整形外科関連疾患、障害、または状態に罹患している、その素因がある、またはその危険性がある対象の治療のための方法および組成物に関する。一態様において、本発明は、関節の内部および/または周辺での疼痛、炎症、過剰瘢痕化および/または異常な組織形成を全体的または部分的に特徴とする、様々な整形外科関連の疾患、障害、または状態に罹患している、その素因がある、またはその危険性がある対象を治療する方法であって、抗コネキシン剤および薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物を投与するステップを含む方法に関する。 公开号:JP2011507856A 申请号:JP2010539512 申请日:2008-12-22 公开日:2011-03-10 发明作者:コリン;アール. グリーン,;ブラッドフォード;ジェイ. ダフト,;デイビッド;エル. ベッカー, 申请人:コーダ セラピューティクス, インコーポレイテッド; IPC主号:C12N15-00
专利说明:
[0001] 本発明は、整形外科疾患、障害および状態、ならびにこれらの治療方法、ならびに関連する医薬組成物、製剤、製品およびそのような組成物を含むキットに関する。] 背景技術 [0002] 背景 以下は、本発明の理解に有用でありうる情報を含む。このことは、本明細書に記載される情報が、本明細書に記載または特許請求されている発明に対する先行技術であるか、もしくはこれに関連していることを認めるものでも、明示的にもしくは暗黙に言及される刊行物もしくは文書が先行技術であることを認めるものでもない。] [0003] ヒトおよび他の哺乳動物において、創傷は、細胞イベントおよび生化学的イベントの組織化された複雑なカスケードを誘発し、この結果、大半の場合において創傷の治癒がもたらされる。理想的に治癒した創傷とは、細胞レベル、組織レベル、器官レベル、および生物レベルにおける正常な解剖学的構造、機能、および外見が回復しているものである。手術、外傷、微生物、または外来物質のいずれにより誘発されたものでも、創傷の治癒は、炎症、上皮形成、新脈管形成、およびマトリックス産生および沈着を含めたいくつものオーバーラップした段階を包含する複雑な過程により進行する。通常、これらの過程により、創傷の完成(mature wound)およびある程度の瘢痕形成がもたらされる。炎症および修復は大半が既定の経過に沿って起こるが、その過程の感受性は、例えば、調節サイトカインおよび成長因子のネットワークを含めた種々の創傷治癒調節因子の均衡に依存している。] [0004] 関節の正常機能およびその運動は、整形外科的処置に続くその後の創傷治癒過程中に、炎症、瘢痕ならびに/または関節内部および/もしくは周囲の両方(関節内または関節周囲)または他の任意の患部で起こる異常組織形成により著しく損なわれることがある。これにより、圧痛、痛み、疼痛、および長期の回復時間、ならびに関節運動性の喪失または、例えば、筋肉、腱、被膜、骨もしくは靭帯などの関節構造の可動域、緊張性、もしくは弾力性の低下をもたらされうる。関節運動性の低下は、関節または組織構造の恒久的変化または短縮も含む。] [0005] 関節運動性または関節構造の変化または異常は、例えば、代謝障害、虚血、外傷、関節、被膜、骨、軟骨、腱、靭帯もしくは筋肉への損傷、骨折、亜脱臼、脱臼、圧挫損傷、長期の固定化(例えば、ギブスもしくは副木での関節の固定化)、および麻痺などの種々の傷害または状態を伴うことも、これらにより引き起こされることもある。] [0006] 外科的矯正処置は一種の制御された損傷または外傷でもあり、その処置は組織における炎症および増殖、ならびに関節先端周囲において傷痕および組織異常の再形成を引き起こしたり、再発させることが多いために、今日まで、瘢痕および異常組織形成により引き起こされる変化したもしくは異常な関節運動性または関節構造を緩和するための一般的外科的介入は成果が限られていた。] [0007] 特定の場合には、低下した関節動作は遺伝的要素がある可能性があり、主要な傷痕および/または異常な組織増殖が関節の周囲および/または外側で起こることがある。1つのそのような状態は、デュピュイトラン拘縮であり、手の手掌面の結合組織が瘢痕になり肥厚し始め、最終的には肥厚部位で手が変形し、そのために指の可動域が失われる。拘縮の治療は、拘縮がすでに定着した後に限定される。外科的リリース処置は、患者を眠らせ、関節を強制することにより癒着を分離する麻酔下での操作(強制操作)が含まれる。これにより、組織における炎症および増殖、ならびに瘢痕および硬直の再形成が再発することが多い。外科的介入には、制限瘢痕および異常組織のリリース(オープンリリース)および除去(減量)を行うオープン手術が含まれうる。この手術は関節鏡を使って実施してもよく、その場合、瘢痕および制限組織が特別な器具を使用してリリースおよび除去が行われる(関節鏡リリース)。不運なことに、外科的介入には失敗があり、手術それ自体が制御された傷害または外傷であるために実際に状態を悪化させる可能性があり、これにより外科的傷害に応答してさらに多くの瘢痕および異常組織形成を引き起こしうる。物理療法および可動域運動などの治療が利用されるが、成果は限られている。薬理療法も試みられてきたが、成果は限られているかまったくなかった。最もよく使用される薬剤には、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬、および放射線が挙げられる。] [0008] ギャップジャンクションは、直接的な細胞間情報伝達(cell−cell communication)を促進する細胞膜構造である。ギャップジャンクションチャネルは、各々が6つずつのコネキシンサブユニットからなる2つのコネクソン(connexin)(ヘミチャネル)から形成される。各6量体コネクソンは、向い側の膜内のコネクソンとドッキングして、単一のギャップジャンクションを形成する。ギャップジャンクションチャネルは、全身において見出される。例えば、角膜上皮などの組織は、6〜8層の細胞層を有するが、異なる層では異なるギャップジャンクションチャネルを発現することが報告されており、基底層ではコネキシン43を有し、基底層から中翼細胞層ではコネキシン26を有する。一般に、コネキシンは1つのタンパク質ファミリーであり、通常、それらの分子量により命名されるか、または系統発生に基づき、アルファ、ベータ、およびガンマのサブクラスに分類されている。ヒトで少なくとも20種のアイソフォームが、また、マウスで少なくとも19種のアイソフォームが同定されている。特徴的なパターンのコネキシンタンパク質発現を有する様々な組織および細胞型が報告されており、角膜などの組織は、傷害または移植後において、コネキシンタンパク質の発現パターンを変化させることが示されている(Qui, C.ら(2003年)、Current Biology、第13巻、1967〜1703頁; Brander ら(2004年)、J. Invest Dermatol.、第122巻、1310〜20頁)。] [0009] ウイルス性疾患、真菌性疾患、および代謝性疾患に関係する遺伝子の発現調節について、アンチセンス技術が報告されている。例えば、特許文献1(HIVに対するオリゴヌクレオチド阻害剤)、特許文献2(単純ヘルペスウイルスのVmw65mRNAにハイブリダイズし、複製を阻害するオリゴマー)を参照されたい。また、Beckerらに対する特許文献3(コネキシンに対するアンチセンスヌクレオチドを含む製剤)も参照されたい。ギャップジャンクションおよびヘミチャネルに対するペプチド阻害剤(模倣性ペプチドを含む)が報告されている。例えば、Berthoud, V.M. ら、Am J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.、第279巻、L619〜L622頁(2000年); Evans, W.H.およびBoitano, S.、Biochem. Soc. Trans.、第29巻、606〜612頁;ならびにDe Vriese A.S. ら、Kidney Int.、第61巻、177〜185頁(2001年)を参照されたい。また、BeckerおよびGreen、特許文献4(「Anti−connexin compoundsand methods of use」)も参照されたい。] 先行技術 [0010] 米国特許第5,166,195号明細書 米国特許第5,004,810号明細書 米国特許第7,098,190号明細書 国際公開第2006/134494号] 発明が解決しようとする課題 [0011] 整形外科的処置に関連する創傷治癒過程の根底にある機序の原理についての理解は進んでいるにもかかわらず、結果と回復を改善するのに適した治療選択に対する、満たされていない重大な必要性がいまだにある。] 課題を解決するための手段 [0012] 簡単な要旨 本明細書で記載および特許請求される発明は、この「簡単な要旨」において説明または記載または言及される属性および実施形態を含むがこれらに限定されない多くの属性および実施形態を有する。それは包括的であることが意図されるものでなく、本明細書で記載および特許請求される発明は、限定ではなくて例示だけを目的として組み入れられているこの「簡単な要旨」に限定されるものでも、「簡単な要旨」において特定される特徴または実施形態により限定されるものでもない。] [0013] 本発明は、一般的に、種々の整形外科関連疾患、障害、または状態に罹患している、その素因がある、またはその危険性がある対象の治療のための方法および組成物に関する。一態様において、本発明は、関節の内部および/または周辺での疼痛、炎症、過剰瘢痕化および/または異常な組織形成を全体的または部分的に特徴とする、様々な整形外科関連の疾患、障害、または状態に罹患している、その素因がある、またはその危険性がある対象を治療する方法であって、抗コネキシン剤および薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物を投与するステップを含む方法に関する。すでに罹患している疾患、障害、または症状のケースにおいて、本発明の組成物は、リリース手順(例えば、緊急処置、オープンリリース、関節鏡リリース、または瘢痕減量)を補完して、関節内および/または関節の周辺での異常な組織形成および/またはさらなる拘縮形成の再発を予防するために用いることができる。例えば、本発明の一実施形態において、手根管症候群(例えば、手根管リリース手術)、関節内および/もしくは関節の周辺での拘縮(「関節拘縮」)、またはその再発を治療するための、抗コネキシン剤を含む有効量の組成物を投与することを含む方法が提供される。一実施形態において、組成物は、リリース手順の前、手術時または後に、傷害部位に投与される。] [0014] 一実施形態では、上記組成物は、整形外科処置(例えばリリース処置、関節鏡検査処置、関節手術(例えば、置換処置を含む股、肩または膝手術))の1つの時点でまたはその後に損傷部位に投与される。一般に、本明細書に記載され主張される本発明品を使用して取り組む整形外科手術には、手の手術、肩および肘の手術、全関節再建(関節形成)、足および足首の手術、脊椎手術、外科的スポーツ医学、ならびに整形外科的外傷が挙げられる。したがって、例えば、整形外科的手術には、膝関節鏡検査および半月板切除術、肩関節鏡検査および減圧術、手根管開放術、膝関節鏡検査および軟骨形成術、支持移植片の除去、膝関節鏡検査および前十字靭帯再建、膝置換術、大腿骨頚部骨折の修復、転子骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリドマン、両半月板の膝関節鏡検査修復、人工股関節置換術、肩関節鏡検査/末端鎖骨切除、回旋腱板腱の修復、橈骨/尺骨の修復骨折、椎弓切除術、足関節骨折の修復(両果タイプ)、肩関節鏡検査およびデブリドマン、腰椎固定術、橈骨遠位端の修復骨折、腰部椎間板手術、切開指腱鞘、足関節骨折の修復(腓骨)、大腿骨骨幹軸骨折の修復、転子骨折の修復が挙げられる。関節炎の膝の片側のみが置換される膝関節片側置換術、および肘、手首、足首、および指を含む他の関節の関節置換術同様に、人工股関節全置換術、人工肩関節全置換術、および人工膝関節全置換術も含まれる。整形外科的手術には、骨移植術、すなわち、患者自身の体由来の材料、または人工、合成もしくは天然代用骨を使用して欠けた骨を置換する手術も含まれる。] [0015] 反復適用が、本発明に含まれる。] [0016] 関節鏡適用、局所適用および滴下注入も本発明に包含される。] [0017] 本発明はまた、整形外科的な傷害の後の治癒を促進する方法および組成物にも関する。一態様において、本発明は、整形外科的な傷害の後に対象を治療する方法であって、有効量の抗コネキシン剤の投与を含む方法に関する。] [0018] 本発明はまた、整形外科手術の後の治癒を促進する方法および組成物にも関する。一態様において、本発明は、整形外科手術の後に対象を治療する方法であって、有効量の抗コネキシン剤の投与を含む方法に関する。一実施形態において、抗コネキシン剤の投与は、全体的または部分的に、手術後の対象における関節の収縮の軽減または予防に効果的である。一実施形態において、抗コネキシン剤の投与は、手術後の対象における回復時間の向上に効果的である。一実施形態において、抗コネキシン剤の投与は、手術後の対象における疼痛の軽減に効果的である。一実施形態において、抗コネキシン剤の投与は、手術後の対象における全体的な回復結果の向上に効果的である。一実施形態において、向上した回復結果は、手術後の運動性の向上を含む。] [0019] 一態様において、本発明は、抗コネキシン剤を対象に投与することによる、整形外科手術後の関節の拘縮を軽減する方法および組成物に関する。] [0020] 一態様において、本発明は、整形外科手術後の手術部位での血管の損傷を軽減する方法および組成物に関する。] [0021] 一態様において、本発明は、抗コネキシン剤を対象に投与することによる、整形外科手術の間および/または後における血管の完全性を向上させる、または維持する方法および組成物に関する。] [0022] 本発明の特定の態様において、本明細書において記載される組成物はさらに、1または複数の治療用薬剤を含みうる。治療用薬剤には、例えば、抗感染剤、麻酔剤、鎮痛剤、抗生物質、睡眠薬、ならびにステロイド系および非ステロイド系の抗炎症性剤が含まれうる。本発明の別の態様において、組成物にはまた、創傷治癒に有用な1または複数の薬剤も含まれうる。創傷治癒に有用な薬剤には、例えば、創傷治癒に関連する成長因子、および/またはサイトカインが含まれうる。] [0023] 一態様において、治療方法はさらに、第2の組成物の投与を含む。第2の組成物は、好都合には、1もしくは複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な1もしくは複数の薬剤、および/または1もしくは複数の抗微小管剤を含む。] [0024] 第2の組成物は、第1の組成物の前、後および/または同時に投与することができる。第2の組成物は、第1の組成物の前および後に投与することができる。第2の組成物は、第1の組成物と同時に投与することもできる。例えば、拘縮の治療に有効な抗コネキシン剤を含む組成物を、その使用において、拘縮または関連する症状の1もしくは複数の治療に有効な1または複数の薬剤を有する第2の組成物と組み合わせることができる。] [0025] 抗コネキシン剤および組成物は、単独で、または他の治療用薬剤と組み合わせて、罹患部位内またはその周辺に、例えば局所適用、滴下注入、または注射、例えば腱周膜注射、軟組織注射、関節内注射、および関節周辺注射によって、投与することができる。抗コネキシン剤組成物はまた、単独で、または他の治療用薬剤と組み合わせて、手術間の技術を用いて投与することができる。投与はまた、注射を介して、または手術間に、関節包または骨洞内に行われる。抗コネキシン剤組成物は、単独療法として、並行してもしくは手術中に修正的な整形外科手順と組み合わせて、または手順後に、投与することができる。] [0026] 本明細書において示される、本発明の全ての態様において有用な抗コネキシン剤には、例えば、抗コネキシンポリヌクレオチド、さらに抗体およびその結合フラグメント、ならびにペプチド模倣剤およびペプチド類似体を含むペプチドおよびポリペプチドが含まれる。] [0027] コネキシンアンチンセンスポリヌクレオチドの例には、アンチセンスポリヌクレオチド(改変された、および改変されていない骨格アンチセンスポリヌクレオチド、例えば、コネキシンのmRNAに結合するDNAアンチセンスポリヌクレオチドを含む)、RNAiポリヌクレオチド、およびsiRNAポリヌクレオチドを含む、抗コネキシンオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)が含まれる。] [0028] 適切なコネキシンアンチンセンスポリヌクレオチドには、例えば、コネキシン43、コネキシン26、コネキシン37、コネキシン30、コネキシン31.1、およびコネキシン32に対するアンチセンスODNが含まれる。特定の実施形態において、適切な組成物には、例えばコネキシン43、26、37、30、および31.1を標的とするポリヌクレオチドを含む、組み合わされた複数のコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドが含まれる。抗コネキシン43オリゴヌクレオチド、例えばコネキシン43アンチセンスポリヌクレオチドが好ましい。] [0029] 本発明の態様は、オリゴンデオキシヌクレオチドに関して記載される。オリゴヌクレオチドには、改変された、および改変されていない骨格オリゴヌクレオチド、例えば、コネキシンのmRNAに結合するDNAアンチセンスポリヌクレオチドが含まれる。しかし、他の適切なポリヌクレオチド(RNAポリヌクレオチドなど、例えばRNAiおよびsiRNA)をこれらの態様において用いることができることが理解される。] [0030] 好都合には、コネキシン43に対するオリゴデオキシヌクレオチドは、GTA ATTGCGGCAAGA AGA ATTGTTTCT GTC(配列番号1);GTA ATT GCG GCA GGA GGA ATT GTT TCT GTC(配列番号2);およびGGC AAG AGA CAC CAA AGA CAC TAC CAGCAT(配列番号3)から選択される。] [0031] 好ましい一態様によると、コネキシン43に対するオリゴデオキシヌクレオチドは、GTA ATTGCGGCAAGA AGA ATTGTTTCT GTC(配列番号1)である。] [0032] 一態様において、本発明は、治療処置に用いるための製剤を提供し、この製剤は、薬学的組成物を提供するために、少なくとも1つの抗コネキシン剤を、薬学的に許容される担体または媒体または希釈剤と共に含む。好ましい一形態において、製剤は、1つのコネキシンタンパク質のみに対する抗コネキシンポリヌクレオチドを含有する。最も好ましくは、このコネキシンタンパク質はコネキシン43である。あるいは、製剤は、2つ以上のコネキシンタンパク質に対するオリゴデオキシヌクレオチドを含有する。] [0033] したがって、別の態様において、本発明は、コネキシンタンパク質に対する少なくとも1つのコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを薬学的に許容される担体または媒体と共に含む製剤を提供する。] [0034] 本発明は、整形外科手術後の対象において、治癒を促進するのに、疼痛を予防および/もしくは軽減するのに、血管の損傷を予防および/もしくは軽減するのに、回復時間を予防および/もしくは向上させるのに、ならびに/または全体的な回復結果を向上させる(例えば、手術後の運動性を増大させる)のに、ならびに/または関節内および/もしくは関節の周辺での異常な組織形成を予防および/もしくは軽減するのに有効な量の、薬学的に許容される抗コネキシン剤、例えばコネキシンポリヌクレオチド、好ましくはコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドを含む製剤を包含する。このような製剤には、例えば、ゲル製剤および洗浄溶液製剤を含む、局所的な送達形態および製剤が含まれる。好ましい抗コネキシンポリヌクレオチドおよびコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドは、抗コネキシン43ポリヌクレオチドおよびコネキシン43アンチセンスポリヌクレオチドである。] [0035] 本明細書において記載される組成物は、持続放出を提供するために製剤することができる。一態様において、本発明は、遅延放出調製物、緩徐放出調製物、持続放出調製物、制御放出調製物に、および/または反復作用調製物に製剤された有効量の抗コネキシン剤を含む組成物を含む。これらは例えば、局所的に適用するか、または滴下注入することができる。] [0036] 抗コネキシン剤を、他の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管薬剤と組み合わせて用いる、本発明の組成物および方法が開示および特許請求される。] [0037] 本発明は、(a)治療有効量の抗コネキシン剤および(b)治療有効量の1もしくは複数の治療用薬剤を含む、薬学的組成物および製剤を包含する。本発明は、(a)治療有効量の抗コネキシン剤、および(b)創傷治癒に有用な治療有効量の1もしくは複数の薬剤を含む、薬学的組成物および製剤を包含する。本発明は、(a)治療有効量の抗コネキシン剤、および(b)治療有効量の抗微小管剤を含む、薬学的組成物および製剤を包含する。好ましくは、薬学的組成物および製剤はさらに、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む。] [0038] 薬学的組成物および製剤は、組合せ投与、同時投与、個別投与、逐次投与、または持続投与用に提供される。一実施形態において、抗コネキシン剤を含む組成物または製剤は、1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤と同時に、またはほぼ同時に投与される。] [0039] 薬学的組成物および製剤はまた、組合せ調製物の形態で、例えば、抗コネキシン剤と、創傷治癒に有用な1または複数の他の薬剤、例えば、血小板由来成長因子、上皮成長因子、線維芽細胞成長因子(例えばFGF2)、血管内皮成長因子、および形質転換成長因子β3などの、創傷治癒の促進もしくは向上に効果的な成長因子、ならびに/またはIL−7およびIL−10などの、創傷治癒の促進もしくは向上に効果的なサイトカイン、ならびに/またはIGF(例えばIGF−1)およびIGFBP(例えばIGFBP−2)などの、創傷治癒の促進もしくは向上に効果的な他の薬剤との混合物として提供される。] [0040] 「組合せ調製物」という用語は、上記に規定した組合せのパートナーを独立して、または、区別された量の組合せパートナー(a)および(b)との異なる固定された組合せによって、すなわち同時に、分離して、または逐次的に、投与することができるという意味において、「要素キット(kits of parts)」を含む。したがって、キットの要素を、例えば、同時に投与することもでき、時間的にずらして投与する、すなわち、要素キットの任意の要素について、異なる時点および等しいかまたは異なる時間間隔で投与することもできる。] [0041] 抗コネキシン剤、ならびに治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤は、同時に、逐次的に、または個別に患者に投与することができる。個別に投与される場合、好ましくは、抗コネキシン剤、ならびに治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤が逐次投与される。好ましくは、薬剤は、互いに少なくとも約1分、5分、15分、30分以内に、または1時間以内に、逐次投与される。薬剤はまた、互いに約2から8時間で、互いに約1日から約1週間で、または他に適切と考えられるように投与される。好ましくは、抗コネキシン剤が最初に投与される。好ましくは、抗コネキシン剤は、抗コネキシン43剤である。] [0042] 一態様において、本発明はまた、包帯材およびマトリクスと組み合わせた抗コネキシン剤の使用にも関する。一態様において、本発明は、合成または天然存在の抗コネキシンポリヌクレオチドを含む創傷治癒用のマトリクスを含む。特定の実施形態において、抗コネキシンポリヌクレオチドは、抗コネキシン43ポリヌクレオチド、例えば抗コネキシン43ポリヌクレオチドである。好ましい抗コネキシンポリヌクレオチドには、抗コネキシン43オリゴデオキシヌクレオチドなどの抗コネキシンオリゴデオキシヌクレオチドが含まれる。] [0043] さらなる態様において、本発明は、包帯材およびマトリクスと組み合わせた、抗コネキシン剤、ならびに1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤の使用を包含する。] [0044] 別の態様において、本発明は、治療有効量の抗コネキシン剤を含有する容器と、対象を治療するための使用を含めた、使用のための指示書とを含む製品を包含する。一実施形態において、容器は、1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または微小管剤をさらに含む。別の実施形態において、製品は、治療有効量の1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または微小管剤を含有する第2の容器を含む。] [0045] 本発明は、1または複数の薬学的に許容される抗コネキシン剤を含有する1または複数の剤形を含有する包装材料を含む製品であって、上記剤形が整形外科手術後の対象に用いうることを示すラベルを包装材料が有する。このような剤形には、例えば、局所的送達および滴下注入の形態ならびに製剤が含まれる。一実施形態において、前記製品は、1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または微小管剤を含有する1または複数の剤形をさらに含む。] [0046] この概要における情報に限定されることも、それによって限定されることもない、本発明のこれらの態様および他の態様を、以下に示す。] [0047] 詳細な説明 整形外科的な疾患、障害、および/または症状、ならびに前記疾患、障害、および/または症状を治療するために実施する手順は、衰弱させ得、関節の機能および動作範囲の損失、ならびに遅く困難な回復時間をもたらしうる。本明細書において記載または言及されるものを含む特定の化合物が、対象における疼痛、血管の損傷、および/または異常な組織形成を予防および/または軽減できることが発見されている。] [0048] 本明細書に記載される化合物、組成物、および治療法を使用して治療される対象には、例えば、整形外科疾患、障害および/または状態に罹患している、その素因がある、またはその危険性がある対象、ならびに整形外科的処置を受けたことがあるまたは受けることになっている対象が挙げられる。] [0049] 本明細書で用いられる「対象」とは、ヒト、家畜動物、農場動物、動物園動物、競技動物、またはペット動物(イヌ、ウマ、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウシなど)を含む任意の哺乳動物を指す。本明細書で好ましい哺乳動物は、成人、小児、および老齢者を含めたヒトである。] [0050] 本明細書で用いられる「予防する(preventing)」とは、状態の進行を全体的もしくは部分的に予防するか、またはこれらを改善するかもしくは制御するか、またはこれらを軽減するか、弱めるか、抑制するか、もしくは停止させることを意味する。] [0051] 本発明の化合物または組成物に関して本明細書で用いられる「有効量」または「治療有効量」とは、所望の生物学的結果、薬学的結果、または治療結果を誘導するのに十分な量を指す。その結果は、疾患もしくは障害もしくは状態の徴候、症状、もしくは原因の緩和、または生物学的系の他の任意の望ましい変化でありうる。本発明では、前記結果は、治癒の促進、疼痛の予防および/もしくは軽減、血管損傷の予防および/もしくは軽減、関節内部および/もしくは周囲での異常組織形成の予防および/もしくは軽減、ならびに/または関節性拘縮の全体的もしくは部分的予防、軽減もしくは逆転、ならびに/または回復時間の改善、ならびに/または術後運動性の増加を含む全体的回復結果の改善を伴うことになる。本明細書に記載され主張される本発明品は、整形外科手術後の患者の回復時間も改善することができる。] [0052] 本明細書で用いられる「治療する(treating)」という用語は、治療的処置および予防(prophylactic)措置または予防(preventative)措置の両方を指す。] [0053] 本明細書において用いる場合、「同時に」は、1または複数のギャップジャンクション改変剤、例えばペプチドまたはブロッカーが並行して投与されることを意味するために用いられ、一方、「組み合わせて」という用語は、それらが、同時にまたは物理的組合せにおいてではなく投与されることを意味するために用いられ、そして「逐次的に」は、それらの両方が治療的に作用するために利用可能である時間枠内で投与されることを意味するために用いられる。したがって、「逐次的な」投与により、1または複数のギャップジャンクション改変剤が並行して有効量で存在するという条件で、1つの薬剤を、他の薬剤の後、数分間(例えば、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30分)以内に、または数時間、数日、数週間、もしくは数ヶ月以内に投与することが可能になる。構成要素の投与の間の時間遅延は、構成要素の正確な性質、それらの間の相互作用、およびそれらのそれぞれの半減期に応じて変化する。] [0054] 「ペプチド模倣剤」および「模倣剤」という用語は、それらが模倣するタンパク質領域と同じ構造的特徴および機能的特徴を実質的に有しうる天然に存在する化合物および合成化合物を含む。コネキシンの場合、これらは、例えば、コネキシン同士のドッキングおよび細胞間のチャネル形成に関与する、向かい合うコネキシンの細胞外ループ、および/またはヘミコネキシンの細胞外ループを模倣してよい。] [0055] 本明細書において用いる場合、「ペプチド類似体」という用語は、鋳型ペプチドの特性に類似した特性を有する化合物を言い、非ペプチド薬剤であっても良い。ペプチドに基づいた化合物を含む「ペプチド模倣剤」(模倣ペプチドとしても公知である)もまた、ペプチド類似体などの、このようなペプチドに基づかない化合物を含む。治療上有用なペプチドに構造的に類似しているペプチド模倣剤を、等しいかまたは増強された治療的または予防的効果をもたらすために用いることができる。通常、ペプチド模倣剤は、パラダイムポリペプチド(すなわち、生物学的または薬理学的な機能または活性を有するポリペプチド)に対する構造的または機能的な模倣剤(例えば、同一または類似)であるが、例えば−CH2NH−、CH2S−、−CH2−CH2−、−CH=CH−(シスおよびトランス)、−COCH2−、−CH(OH)CH2−、ならびに−CH2SO−からなる群から選択される結合によって随意に置換されている、1または複数のペプチド結合も有しうる。模倣剤は、全体が天然アミノ酸、合成化学的化合物、アミノ酸の非天然類似体から構成されるか、または、一部が天然のペプチドアミノ酸であり一部がアミノ酸の非天然の類似体であるキメラ分子である。模倣剤はまた、その置換がまた模倣活性を実質的に改変しない限りにおいて、いかなる量の天然アミノ酸の保存性の置換も含みうる。コネキシンのケースにおいて、これらは、例えば、コネキシン同士のドッキングおよび細胞同士のチャネル形成に関与する、対向するコネキシンの細胞外ループを模倣しうる。例えば、模倣組成物は、それがコネキシンの生物学的な作用または活性を下方調節しうる場合、例えば、ギャップジャンクション介在性の細胞間連絡を形成するためのコネキシンのドッキングを妨げるか、または細胞質を細胞外環境に曝露するためのコネキシンの開口を妨げる場合、ギャップジャンクション改変剤として有用でありうる。ペプチド模倣剤は、本明細書において記載されるものと、現在公知であるかまたは後に開発されるかに関わらず、当技術分野において公知である可能性があるものとを包含する。] [0056] 全体として、本明細書において用いられる、様々な形態の、ギャップジャンクション活性の「改変剤」および「改変」という用語は、ギャップジャンクションまたはヘミチャネルの作用または活性の全部または一部における阻害について言い、ギャップジャンクション改変剤として機能しうる。] [0057] 本明細書中で使用される、「タンパク質」という用語は、1つのアミノ酸(またはアミノ酸残基)のアルファ炭素に結合したカルボン酸基のカルボキシル炭素原子が、隣接するアミノ酸のアルファ炭素に結合したアミノ基のアミノ窒素原子に共有結合する場合に生じるペプチド結合により連結される、2つ以上の個々のアミノ酸(天然の場合であれ非天然の場合であれ)による任意のポリマーを指す。これらのペプチド結合、およびこれらを含む原子(すなわち、アルファ炭素原子、カルボキシルの炭素原子(およびこれらの置換基の酸素原子)、およびアミノの窒素原子(およびこれらの置換基の水素原子))は、タンパク質の「ポリペプチド骨格」を形成する。加えて、本明細書で用いられる「タンパク質」という用語は、「ポリペプチド」および「ペプチド」(本明細書では、場合によって、互換的に用いられうる)という用語を含む形で理解される。同様に、本明細書では、タンパク質のフラグメント、類似体、誘導体、および変異体も「タンパク質」と称し、別段に示されない限り、「タンパク質」であるとみなされるものとする。タンパク質の「フラグメント」という用語は、タンパク質のすべてのアミノ酸残基よりも少数のアミノ酸残基を含むポリペプチドを指す。タンパク質の「ドメイン」もまたフラグメントであり、多くの場合、活性または機能を付与することが必要とされる、タンパク質のアミノ酸残基を含む。] [0058] 整形外科疾患、障害および状態は当技術分野では周知であり、例えば、前十字靭帯(acl)傷害、肩の関節炎、膝の関節軟骨損傷、O脚、骨折した背骨、骨折股関節(骨盤)、骨折した脚、骨折した頚部、腱膜瘤、滑液包炎、手根管症候群、慢性腰痛症、内反足、脊椎湾曲(脊柱側弯症)、糖尿病足、肘の脱臼、股関節脱臼、デュピュイトラン拘縮、偏平足、足奇形、小児の前腕骨折、血友病関節炎、椎間板ヘルニア(椎間板破裂)、股関節唇裂傷、股関節炎、感染性関節炎、炎症性股関節状態、母趾内反、膝関節炎、X脚、半月板裂傷、骨関節炎、骨壊死、骨粗鬆症、関節リウマチ、回旋腱板損傷、脊柱側弯症、肩関節炎、肩関節不安定症、肩痛、椎間板破裂(椎間板ヘルニア)、脊柱管狭窄/変性脊椎すべり症、脊椎すべり症、足へのスポーツ損傷、足関節捻挫、腱炎、母指関節炎、ばね指、および関節性拘縮が挙げられる。] [0059] 整形外科疾患、障害または状態には、疼痛、血管損傷、腫脹、炎症、瘢痕および整形外科損傷の後に生じる関節性拘縮も挙げられる。炎症、瘢痕および関節性拘縮を生じることがある損傷の代表例には、例えば、外傷(例えば、特に関節内もしくは周囲の挫滅、切断、裂傷、破損、衝撃および牽引)、骨折(これは肘もしくは股関節などの関節内もしくは周囲で起こることがある)、亜脱臼、脱臼(例えば、指、肘、肩、足首、膝もしくは股関節において)、または関節(例えば、肩、肘、股関節、顎関節、小関節、指、膝、足首もしくは足指)破損および他の骨、軟骨、腱もしくは靭帯損傷が挙げられるが、あるいは特定できる原因がなくてもよい(例えば、凍結肩)。] [0060] 整形外科的処置も当技術分野では周知であり、例えば、整形外科関連疾患、障害または状態に罹患している対象を治療するために現在公知のまたはその後に開発されたあらゆる処置および/または治療法が挙げられ、例となる処置には、関節鏡検査、人工椎間板置換術、自己軟骨細胞移植、骨移植、腱膜瘤切除、手根管開放術、内反足修復、コルチコステロイド類(注射および投薬療法)、機能回復プログラム、股関節鏡視下手術、人工股関節置換術、膝関節鏡視下手術、最小侵襲全人工股関節置換術、部分的人工膝関節置換術、部分的人工股関節置換術、肩関節鏡視下手術、肩関節置換術、全人工股関節置換術、全人工膝関節置換術、手関節鏡視下手術、膝関節鏡視下手術および半月板切除術、肩関節鏡視下手術および徐圧術、手根管開放術、膝関節鏡視下手術および軟骨形成術、サポートインプラントの除去、膝関節鏡視下手術および前十字靭帯再構築、人工膝関節置換術、大腿骨頚部骨折の修復、転子骨折の修復、皮膚/筋肉/骨/骨折のデブリドマン、両半月板の膝関節鏡視下手術修復、人工股関節置換術、肩関節鏡視下手術/遠位鎖骨切除術、回旋腱板腱の修復、橈(骨)/尺骨の修復骨折、椎弓切除術、足首骨折の修復(両果タイプ)、肩関節鏡視下手術およびデブリドマン、腰椎固定術、橈骨の遠位部分の修復骨折、腰部椎間板手術、切開手指腱鞘、足首骨折(腓骨)の修復、大腿骨骨幹軸骨折の修復、転子骨折の修復の他にも一般的、特殊化した、または非定形な手の手術、肩および肘の手術、全関節再建(関節形成術)、小児整形外科、足と足首の手術、脊椎外科、筋骨格腫瘍学、外科的スポーツ医学、ならびに整形外科的外傷に関連するすべての処置が含まれうる。] [0061] 抗コネキシン剤 本明細書に記載の本発明の抗コネキシン剤は、細胞内への、また細胞からの分子の輸送を調節するかまたはこれに影響を及ぼす(例えば、遮断するかまたは阻害するかまたは下方調節する)ことができる。したがって、本明細書に記載の一部の抗コネキシン剤は、細胞情報伝達(例えば、細胞間)を調節する。一部の抗コネキシン剤は、ギャップジャンクション調節剤である。一部の抗コネキシン剤は、細胞の細胞質と、ペリプラズム腔または細胞外腔との間における分子の移送を調節するかまたはこれに影響を及ぼす。このような抗コネキシン剤は一般に、コネキシンおよび/またはコネキシンヘミチャネル(コネクソン)もしくはギャップジャンクション自体を標的とする。コネキシンを含むヘミチャネルおよび結果として生じるギャップジャンクションは、開口ヘミチャネルの場合における、細胞質と細胞外腔または細胞外組織との間における低分子の放出または交換、また開口ギャップジャンクションの場合における、隣接する細胞の細胞質間における低分子の放出または交換に独立して関与する。したがって、本明細書で提供される抗コネキシン剤は、細胞間における結合および情報伝達を直接的または間接的に低下させる場合もあり、細胞と細胞外腔または細胞外組織との間における情報伝達(または分子の伝達)を低下させるかまたは遮断する場合もあり、細胞から細胞外腔もしくは細胞外組織への(または細胞外腔もしくは細胞外組織から細胞内への)または隣接する細胞間における分子輸送の調節は、本発明の抗コネキシン剤および本発明の実施形態の範囲内にある。コネキシンは、コネキシン43であることが好ましい。] [0062] 本発明の実施形態では、ギャップジャンクションまたはコネキシンヘミチャネルを介する分子の通過(例えば、輸送)に対する望ましい阻害を誘発することが可能な任意の抗コネキシン剤を用いることができる。ギャップジャンクションまたはコネキシンヘミチャネルを介する分子の通過を調節する任意の抗コネキシン剤はまた、特定の実施形態においても提供される(例えば、ある細胞の細胞質から細胞外腔または隣接する細胞の細胞質への分子の通過を調節するか、遮断するか、または低下させる抗コネキシン剤)。このような抗コネキシン剤は、ギャップジャンクションの結合解除(ギャップジャンクションを介する分子輸送の遮断)を伴う場合であれ伴わない場合であれ、ギャップジャンクションまたはコネキシンヘミチャネルを介する分子の通過を調節しうる。このような化合物は、例えば、タンパク質およびポリペプチド、ポリヌクレオチド、および他の有機化合物を含み、これらは、例えば、部分的または全体的にギャップジャンクションまたはヘミチャネルの機能または発現を遮断する場合もあり、全体的または部分的にコネキシンの生成を下方調節する場合もある。一部のギャップジャンクション阻害剤は、Evans, W.H.およびBoitano, S.、Biochem. Soc. Trans.、第29巻、606〜612頁(2001年)において列挙されている。他の化合物は、全体的または部分的にギャップジャンクションおよび/またはヘミチャネルを閉鎖するコネキシンリン酸化化合物、ならびにコネキシンカルボキシ末端ポリペプチドを含む。コネキシンは、コネキシン43であることが好ましい。] [0063] 一部の抗コネキシン剤は、コネキシン発現の下方調節(例えば、mRNAの転写または翻訳に対する下方調節による)をもたらすか、またはこれ以外の形で、コネキシンタンパク質、コネキシンヘミチャネル、もしくはギャップジャンクションの活性を低下させるかもしくは阻害する。下方調節の場合、これは、コネキシン発現が下方調節される部位において、ギャップジャンクションによる直接的な細胞間情報伝達、またはヘミチャネルによる細胞の細胞質の細胞外腔への曝露を低下させる効果を有する。抗コネキシン43剤が好ましい。] [0064] 抗コネキシン剤の例は、コネキシンmRNAおよび/もしくはコネキシンタンパク質の発現もしくは機能を低下させるかもしくは阻害するか、またはコネキシン、コネキシンヘミチャネル、もしくはギャップジャンクションの活性、発現、もしくは形成を低下させる薬剤を含む。抗コネキシン剤は、アンチセンスポリヌクレオチドおよび他のポリヌクレオチド(siRNAまたはリボザイムの機能性を有するポリヌクレオチドなどの)などの抗コネキシポリヌクレオチドのほか、抗体およびその結合フラグメント、ならびにヘミチャネルまたはギャップジャンクションの活性または機能を調節するペプチド模倣剤およびペプチド類似体を含むペプチドおよびポリペプチドを含む。抗コネキシン43剤が好ましい。] [0065] 抗コネキシンポリヌクレオチド 抗コネキシンポリヌクレオチドは、コネキシンアンチセンスポリヌクレオチドのほか、それらによるコネキシン発現の下方調節を可能とする機能性を有するポリヌクレオチドも含む。他の適切な抗コネキシンポリヌクレオチドは、RNAiポリヌクレオチドおよびsiRNAポリヌクレオチドを含む。抗コネキシン43ポリヌクレオチドが好ましい。] [0066] RNAi、siRNA、およびリボザイムポリヌクレオチドのほか、骨格が改変および混合されたポリヌクレオチドなどの、アンチセンスポリヌクレオチドおよび他の抗コネキシンポリヌクレオチドの合成は、当業者に公知である。例えば、Stein C.A.およびKrieg A.M.(編)、「Applied Antisense Oligonucleotide Technology」、1998年、(Wiley−Liss)を参照されたい。抗体および結合フラグメントのほか、ペプチド模倣剤およびペプチド類似体を含むペプチドおよびポリペプチドを合成する方法は、当業者に公知である。例えば、Lihu Yangら、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.、1;第95巻、第18号、10836〜10841頁(1998年9月1日); HarlowおよびLane(1988年)、「Antibodies: A Laboratory Manuel」、Cold Spring Harbor Publications、New York; HarlowおよびLane(1999年)、「Using Antibodies: A Laboratory Manuel」、Cold Spring Harbor Publications、New Yorkを参照されたい。] [0067] 一態様によれば、コネキシン発現の下方調節は一般に、アンチセンスポリヌクレオチド(DNAポリヌクレオチドまたはRNAポリヌクレオチドなど)を用いるアンチセンス法に基づき、またより具体的に、アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチド(ODN)の使用に基づきうる。これらのポリヌクレオチド(例えば、ODN)は、(1または複数の)コネキシンタンパク質を標的としてこれらを下方調節する。ポリヌクレオチドは、一本鎖であることが典型的であるが、二本鎖の場合もある。] [0068] アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンの転写および/または翻訳を阻害しうる。ポリヌクレオチドは、コネキシン遺伝子またはコネキシンmRNAからの転写および/または翻訳の特異的な阻害剤であり、他の遺伝子またはmRNAからの転写および/または翻訳を阻害しないことが好ましい。生成物は、(i)コード配列に対する5’側、および/または(ii)コード配列に対する、および/または(iii)コード配列に対する3’側にあるコネキシン遺伝子またはコネキシンmRNAに結合しうる。] [0069] アンチセンスポリヌクレオチドは一般に、コネキシンmRNA、好ましくはコネキシン43 mRNAに対してアンチセンスである。このようなポリヌクレオチドはコネキシンmRNAにハイブリダイズすることが可能であり、したがって、転写、mRNAのプロセッシング、核からのmRNAの輸送、翻訳、またはmRNAの分解を含む、コネキシンmRNA代謝の1つまたは複数の側面に干渉することにより、コネキシン発現を阻害しうる。アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAにハイブリダイズして、mRNA翻訳の直接的な阻害および/またはmRNAの不安定化を引き起こしうる二重鎖を形成することが典型的である。このような二重鎖は、ヌクレアーゼによる分解に対して感受性でありうる。] [0070] アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAの全部または一部にハイブリダイズしうる。アンチセンスポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAのリボソーム結合領域またはコード領域にハイブリダイズすることが典型的である。ポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAの全部または一部の領域に対して相補的でありうる。例えば、ポリヌクレオチドは、コネキシンmRNAの全部または一部の完全な相補体でありうる。しかし、絶対的な相補性は必要とされず、生理学的条件下において約20℃、30℃、または40℃を超える融解温度を有する二重鎖を形成するのに十分な相補性を有するポリヌクレオチドが、本発明における使用に特に適する。] [0071] したがって、ポリヌクレオチドは、mRNAに対して相補的な配列の相同体であることが典型的である。ポリヌクレオチドは、約50℃〜約60℃における0.03M塩化ナトリウムおよび0.03Mクエン酸ナトリウムなどの中程度〜高度に厳密な条件下においてコネキシンmRNAにハイブリダイズするポリヌクレオチドでありうる。] [0072] 一部の態様について述べると、適切なポリヌクレオチドは、約6〜40ヌクレオチドの長さであることが典型的である。ヌクレオチドは、好ましくは約12〜約35ヌクレオチドの長さでもあり、代替的には、約12〜約20ヌクレオチドの長さでもあり、より好ましくは、約18〜約32ヌクレオチドの長さでもありうる。代替的な態様によれば、ポリヌクレオチドは、少なくとも約40ヌクレオチド、例えば、少なくとも約60ヌクレオチドまたは少なくとも約80ヌクレオチドの長さでありえ、最長約100、約200、約300、約400、約500、約1000、約2000、または約3000ヌクレオチド以上の長さでありうる。] [0073] ポリヌクレオチドにより標的とされる1または複数のコネキシンタンパク質は、下方調節が行われる部位に依存する。これは、コネキシンサブユニットの組成に関して、全身の異なる部位において(1または複数の)ギャップジャンクションの構成が一様でないことを反映する。コネキシンは、一態様における、ヒトもしくは動物の天然に存在するコネキシンであるか、またはコネキシンの発現または活性を低下させる予定の組織内の天然に存在するコネキシンである。コネキシン遺伝子(コード配列を含む)は一般に、表8に示すコネキシン43コード配列との相同性など、本明細書で言及される1または複数の特異的なコネキシンのコード配列との相同性を有する。コネキシンは、αコネキシンまたはβコネキシンであることが典型的である。コネキシンはαコネキシンであり、治療される組織において発現することが好ましい。] [0074] しかし、組織内における分布に関して、一部のコネキシンタンパク質は、他のコネキシンタンパク質よりも遍在性である。最も広範に存在するコネキシンタンパク質の1つが、コネキシン43である。コネキシン43を標的とするポリヌクレオチドが、本発明における使用に特に適する。他の態様では、他のコネキシンが標的とされる。] [0075] 抗コネキシンポリヌクレオチドは、コネキシンアンチセンスポリヌクレオチドのほか、それらによるコネキシン発現の下方調節を可能とする機能性を有するポリヌクレオチドも含む。他の適切な抗コネキシンポリヌクレオチドは、RNAiポリヌクレオチドおよびsiRNAポリヌクレオチドを含む。] [0076] 好ましい一態様において、アンチセンスポリヌクレオチドは、1種のコネキシンタンパク質のmRNAだけを標的とする。このコネキシンタンパク質は、コネキシン43であることが最も好ましい。別の態様において、コネキシンタンパク質は、コネキシン26、30、31.1、32、36、37、40、または45である。他の態様において、コネキシンタンパク質は、コネキシン30.3、31、40.1、または46.6である。] [0077] 別個のコネキシンタンパク質を標的とするポリヌクレオチドを組み合わせて用いることもまた意図される(例えば、1種、2種、3種、4種以上の異なるコネキシンを標的とすることができる)。例えば、コネキシン43を標的とするポリヌクレオチドと、コネキシンファミリーの1つまたは複数の他のメンバー(コネキシン26、30、30.3、31.1、32、36、37、40、40.1、45、および46.6など)とを標的とするポリヌクレオチドを、組み合わせて用いることができる。] [0078] 代替的に、アンチセンスポリヌクレオチドは、複数種のコネキシンタンパク質に対するポリヌクレオチドを含みうる組成物の一部でもありうる。ポリヌクレオチドが対象とするコネキシンタンパク質の1つは、コネキシン43であることが好ましい。オリゴデオキシヌクレオチドが対象とする他のコネキシンタンパク質は、例えば、コネキシン26、30、30.3、31.1、32、36、37、40、40.1、45、および46.6を含みうる。各種のコネキシンを対象とするのに適する例示的なポリヌクレオチド(およびODN)を、表1に示す。] [0079] 個々のアンチセンスポリヌクレオチドは、特定のコネキシンに特異的な場合もあり、1種、2種、3種以上の異なるコネキシンを標的とする場合もある。特異的なポリヌクレオチドが一般に、コネキシン間において保存されないコネキシン遺伝子またはコネキシンmRNA内の配列を標的とする一方、非特異的なポリヌクレオチドは、各種コネキシンの保存的配列を標的とする。] [0080] 本発明で用いられるポリヌクレオチドは、非改変のホスホジエステルオリゴマーでありうるのが好都合である。このようなオリゴデオキシヌクレオチドは、長さが変わりうる。30マーのポリヌクレオチドが特に適することが分かっている。] [0081] 本発明の多くの態様は、オリゴデオキシヌクレオチドに関して説明される。しかし、これらの態様では、他の適切なポリヌクレオチド(RNAポリヌクレオチドなど)も用いうることが理解される。] [0082] アンチセンスポリヌクレオチドは、化学修飾することができる。これにより、ヌクレアーゼに対するこれらの耐性を増強することができ、これらが細胞内に入る能力を増強することができる。例えば、ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドを用いることができる。他のデオキシヌクレオチド類似体は、メチルホスホネート、ホスホラミデート、ホスホロジチオエート、N3’P5’−ホスホラミデート、ならびにオリゴリボヌクレオチドホスホロチオエートおよびそれらの2’−O−アルキル類似体、ならびに2’−O−メチルリボヌクレオチドメチルホスホネートを含む。代替的に、混合骨格オリゴヌクレオチド(「MBO」)も用いることができる。MBOは、ホスホチオエートオリゴデオキシヌクレオチドのセグメントと、改変されたオリゴデオキシヌクレオチドまたはオリゴリボヌクレオチドの適切に配置されたセグメントとを含有する。MBOは、ホスホロチオエート結合のセグメントと、非イオン性で、ヌクレアーゼまたは2’−O−アルキルオリゴリボヌクレオチドに対して極めて耐性なメチルホスホネートなどの、他の改変オリゴヌクレオチドの他のセグメントとを有する。改変骨格オリゴヌクレオチドおよび混合骨格オリゴヌクレオチドを調製する方法は、当技術分野において公知である。] [0083] 本発明で用いられるアンチセンスポリヌクレオチドの正確な配列は、標的のコネキシンタンパク質に依存する。一実施形態において、適切なコネキシンアンチセンスポリヌクレオチドは、表1に記載される以下の配列から選択されるオリゴデオキシヌクレオチドなどのポリヌクレオチドを含みうる。] [0084] ] [0085] 本明細書に記載の、ポリヌクレオチドの組合せ組成物の調製に適するポリヌクレオチドは、例えば、上記の表1に記載したコネキシンCx43に対するポリヌクレオチドと、コネキシン26、30、31.1、32、および37に対するポリヌクレオチドとを含む。] [0086] 本発明において用いられるアンチセンスポリヌクレオチドの正確な配列は、標的のコネキシンタンパク質に依存するが、コネキシン43の場合、以下の配列: GTA ATTGCGGCAAGA AGA ATTGTTTCT GTC(配列番号1); GTA ATT GCG GCA GGA GGA ATT GTT TCT GTC(配列番号2);および GGC AAG AGA CAC CAA AGA CAC TAC CAGCAT(配列番号3) を有するアンチセンスポリヌクレオチドが特に適することが分かっている。] [0087] 例えば、コネキシン26、31.1、および32に適するアンチセンスポリヌクレオチドは、以下の配列: 5’ TCC TGAGCAATACCTAAC GAA CAA ATA(コネキシン26)(配列番号4); 5’CGT CCG AGCCCA GAA AGA TGA GGTC(コネキシン31.1)(配列番号9);および 5’TTTCTTTTCTATGTG CTG TTG GTG A(コネキシン32)(配列番号12) を有する。] [0088] 本発明の方法により有用な他のコネキシンアンチセンスポリヌクレオチド配列は、 5’CATCTC CTT GGTGCT CAA CC 3’(コネキシン37)(配列番号5); 5’ CTG AAG TCGACT TGG CTT GG 3’(コネキシン37)(配列番号6); 5’ CTC AGA TAG TGG CCA GAATGC3’(コネキシン30)(配列番号7); 5’ TTG TCC AGG TGA CTC CAA GG 3’(コネキシン30)(配列番号8); 5’ AGA GGCGCACGT GAG ACA C 3’(コネキシン31.1)(配列番号10);および 5’ TGA AGA CAA TGA AGATGTT 3’(コネキシン31.1)(配列番号11) を含む。] [0089] コネキシンタンパク質を対象とする、ODNを含むポリヌクレオチドは、任意の簡便な従来の手法により、それらのヌクレオチド配列に関して選択することができる。例えば、コンピュータプログラムであるMacVectorおよびOligoTech(Oligosなど、Eugene、Oregon、USA製)を用いることができる。選択されると、DNA合成器を用いてODNを合成することができる。] [0090] ポリヌクレオチドの相同体 本明細書では、相同性および相同体(例えば、ポリヌクレオチドは、コネキシンmRNA中の配列に対する相補体の相同体でありうる)について論じる。このようなポリヌクレオチドは、例えば、(相同配列の)少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約40、少なくとも約100以上の連続ヌクレオチドの領域にわたって、対象の配列と少なくとも約70%の相同性、好ましくは少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%、または少なくとも約99%の相同性を有することが典型的である。] [0091] 相同性は、当技術分野における任意の方法に基づいて計算することができる。例えば、UWGCGパッケージでは、相同性を計算するのに用いうるBESTFITプログラム(例えば、そのデフォルト設定で用いられる)が提供される(Devereuxら(1984年)、Nucleic AcidsResearch、第12巻、387〜395頁)。PILEUPアルゴリズムおよびBLASTアルゴリズムは、例えば、Altschul S. F.(1993年)、J Mol Evol、第36巻、290〜300頁; Altschul, S, Fら(1990年)、J Mol Biol、第215巻、403〜10頁において説明される通り、相同性を計算するか、または配列を整列するのに用いることができる(それらのデフォルト設定における場合が典型的である)。] [0092] BLAST解析を実施するためのソフトウェアは、米国国立バイオテクノロジー情報センター(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)により公に入手可能である。このアルゴリズムは、まず、データベース配列中における同じ長さのワードにより整列する場合、ある正の値の閾値スコアTにマッチするかまたはこれを満たすクエリー配列中における長さWの短いワードを同定することによる、高スコアリング配列対(HSP)の同定を伴う。Tを、近傍ワードスコア閾値(Altschulら、前出)と称する。これらの初期近傍ワードヒットは、それらを含有するHSPを見出す検索を開始するためのシード(seed)として作用する。ワードヒットは、累積のアライメントスコアが増大しうる限りにおいて、各配列に沿って両方向に延長される。各方向におけるワードヒットの延長は、累積アライメントスコアが、達成されたその最大値から量Xだけ低下する場合;累積スコアが、1つまたは複数の負のスコアの残基アライメントの累積により、ゼロ以下に低下する場合;またはいずれかの配列の端部に到達する場合に停止される。] [0093] BLASTアルゴリズムのパラメータW、T、およびXにより、アラインメントの感度および速度が決定される。BLASTプログラムでは、ワード長(W)、BLOSUM62スコアリングマトリックス(HenikoffおよびHenikoff(1992年)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第89巻、10915〜10919頁を参照されたい)によるアライメント(B=50)、期待値(E=10)、M=5、N=4、および両方の鎖の比較が、デフォルトとして用いられる。] [0094] BLASTアルゴリズムでは、2つの配列間における類似性に対する統計学的解析が実施される。例えば、KarlinおよびAltschul(1993年)、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、第90巻、5873〜5787頁を参照されたい。BLASTアルゴリズムにより提供される類似性の1つの尺度は、2つのヌクレオチド配列またはアミノ酸配列の間におけるマッチが偶然に生じる確率を示す、最小合計確率(P(N))である。例えば、第2の配列に対して第1の配列を比較した場合の最小合計確率が約1未満、好ましくは約0.1未満、より好ましくは約0.01未満、また最も好ましくは約0.001未満である場合、ある配列は別の配列に対して類似すると考えられる。] [0095] 相同配列は、少なくとも約2、5、10、15、20以上(または約2、5、10、15、20以下)の変異(置換、欠失、または挿入でありうる)により対象配列と異なることが典型的である。これらの変異は、相同性の計算との関連で、上述の領域のいずれかにわたって測定することができる。] [0096] 相同配列は、バックグラウンドを有意に上回るレベルで、元の配列に選択的にハイブリダイズすることが典型的である。選択的なハイブリダイゼーションは、中程度〜高度に厳密な条件(例えば、約50℃〜約60℃における0.03M塩化ナトリウムおよび0.03Mクエン酸ナトリウム)を用いて達成することが典型的である。しかし、このようなハイブリダイゼーションは、当技術分野において公知の任意の適切な条件下で実施することができる(Sambrookら(1989年)、「Molecular Cloning: A Laboratory Manual」を参照されたい)。例えば、高い厳密性が必要とされる場合、適切な条件は60℃における0.2×SSCを含む。より低い厳密性が必要とされる場合、適切な条件は60℃における2×SSCを含む。] [0097] ペプチドおよびポリペプチドによる抗コネキシン剤 ペプチド、ペプチド模倣剤、抗体、抗体フラグメントなどを含む結合タンパク質もまた、ギャップジャンクションおよびヘミチャネルに適する調節剤である。] [0098] 結合タンパク質は、例えば、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、抗体フラグメント(例えば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、およびFvフラグメント;単鎖抗体;単鎖Fv;また例えば、特定の抗体または他の結合分子と接触する抗原決定基(すなわち、一般にエピトープと称する分子の部分)に結合可能な結合ドメイン、ヒンジ、CH2ドメインおよびCH3ドメイン、組換え抗体、ならびに抗体フラグメントを含む単鎖結合分子などの単鎖結合分子を含む)を含む。抗体、抗体フラグメントなどを含むこれらの結合タンパク質は、キメラの場合もあり、ヒト化される場合もあり、他の形でこれらが投与される対象においてより低い免疫原性に作製する場合もあり、また、合成する場合もあり、組換えにより作製する場合もあり、発現ライブラリー内において作製する場合もある。本明細書で言及され、かつ/または当技術分野においてより詳細に説明される結合分子など、当技術分野において公知であるかまたは将来的に発見される任意の結合分子が想定される。例えば、結合タンパク質は、抗体などだけではなく、リガンド、受容体、ペプチド模倣剤、または標的(例えば、コネキシン、ヘミチャネル、または関連する分子)に結合する他の結合フラグメントもしくは他の結合分子(例えば、ファージディスプレイにより作製される)も含む。] [0099] 結合分子は一般に、結合特異性を含むがこれに限定されない所望の特異性、および所望の親和性を有する。親和性は、例えば、約104M−1以上、約106M−1以上、約107M−1以上、約108M−1のKaでありうる。約109M−1以上、約1010M−1以上、約1011M−1以上、および約1012M−1以上の親和性など、約108M−1をさらに超える親和性が適する。本発明による結合タンパク質の親和性は、従来の技法、例えば、Scatchardら、1949年、Ann. N.Y. Acad. Sci.、第51巻、660頁により説明される技法を用いて容易に決定することができる。] [0100] ヒドロパシープロットから得られるデータを用いることにより、コネキシンは、4つの膜貫通領域および2つの短い細胞外ループを含有すると仮定されている。コネキシンの第1および第2の細胞外領域の配置は、分離されたギャップジャンクション上における対応するエピトープの免疫学的局在決定に用いられる抗ペプチド抗体の作製報告によりさらに特徴づけられた(Goodenough D.A.、J Cell Biol、第107巻、1817〜1824頁(1988年); Meyer R.A.、J Cell Biol、第119巻、179〜189頁(1992年))。] [0101] 隣接する2つの細胞が寄与するヘミチャネルの細胞外ドメインが互いに「結合(dock)」して、完全なギャップジャンクションチャネルが形成される。これらの細胞外ドメインの相互作用に干渉する試薬は、細胞間情報伝達を損なうことが可能である。ギャップジャンクションおよびヘミチャネルに対するペプチド阻害剤が報告されている。例えば、Berthoud, V.M.ら、Am J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.、第279巻、L619〜L622頁(2000年); Evans, W.H.およびBoitano, S.、Biochem. Soc. Trans.、第29巻、606〜612頁;ならびにDe Vriese A.S.ら、Kidney Int.、第61巻、177〜185頁(2001年)を参照されたい。コネキシンの細胞外ループ内の配列に対応する短いペプチドが、細胞間情報伝達を阻害すると言われた(Boitano S.およびEvans W.、Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol、第279巻、L623〜L630頁(2000年))。Xenopusの卵母細胞対において発現されるコネキシン(Cx)32によりもたらされる細胞間チャネル形成に対する阻害剤としてのペプチドの使用もまた報告されている(Dahl Gら、Biophys J、第67巻、1816〜1822頁(1994年))。Berthoud, V.M.およびSeul, K.H.によりこれらの結果の一部がまとめられた(Am J., Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.、第279巻、L619〜L622頁(2000年))。] [0102] 抗コネキシン剤は、コネキシン(例えば、コネキシン45、43、26、30、31.1、および37)の膜貫通領域(例えば、第1〜第4)に対応するアミノ酸配列を含むペプチドを含む。抗コネキシン剤は、コネキシン45の膜貫通領域の一部に対応するアミノ酸配列を含むペプチドを含みうる。抗コネキシン剤は、配列番号13の約5〜20の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号13の約8〜15の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチド、または配列番号13の約11〜13の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチドを含む。他の実施形態は、配列番号13の少なくとも約5、少なくとも約6、少なくとも約7、少なくとも約8、少なくとも約9、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約25、または少なくとも約30の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチドである抗コネキシン剤を対象とする。本明細書で提供される一部の抗コネキシン剤では、配列番号13の位置46〜75および199〜228にあるアミノ酸に対応するコネキシン45の細胞外ドメインを用いて、特定のペプチド配列を開発することができる。本明細書に記載の一部のペプチドは、配列番号13の位置46〜75および199〜228にある領域に対応するアミノ酸配列を有する。ペプチドは、配列番号13のこれらの部分と同一のアミノ酸配列を有する必要はなく、ペプチドが結合活性または機能活性を保持するような保存的アミノ酸変化を作製することができる。代替的に、ペプチドは、細胞外ドメイン以外のコネキシンタンパク質の領域(例えば、位置46〜75および199〜228に対応しない配列番号13の部分)も標的としうる。] [0103] また、適切な抗コネキシン剤は、コネキシン43の膜貫通領域の一部に対応するアミノ酸配列を含むペプチドも含む。抗コネキシン剤は、配列番号14の約5〜20の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチド、配列番号14の約8〜15の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチド、または配列番号14の約11〜13の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチドを含む。他の抗コネキシン剤は、配列番号14の少なくとも約5、少なくとも約6、少なくとも約7、少なくとも約8、少なくとも約9、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約25、または少なくとも約30の連続アミノ酸を含むアミノ酸配列を有するペプチドを含む。他の抗コネキシン剤は、配列番号14の位置37〜76および178〜208にあるアミノ酸に対応するコネキシン43の細胞外ドメインを含む。抗コネキシン剤は、配列番号14の位置37〜76および178〜208にある領域に対応するアミノ酸配列を有する、本明細書に記載のペプチドを含む。ペプチドは、配列番号14のこれらの部分と同一のアミノ酸配列を有する必要はなく、ペプチドが結合活性または機能活性を保持するような保存的アミノ酸変化を作製することができる。代替的に、ペプチドは、細胞外ドメイン以外のコネキシンタンパク質の領域(例えば、位置37〜76および178〜208に対応しない配列番号14の部分)も標的としうる。] [0104] ] [0105] ] [0106] 抗コネキシンペプチドは、ペプチドが機能的に活性な抗コネキシン剤であるような保存的アミノ酸置換を伴う、コネキシンの細胞外ドメインの一部に対応する配列を含みうる。例示的な保存的アミノ酸置換は、例えば、別の非極性アミノ酸による非極性アミノ酸の置換、別の芳香族アミノ酸による芳香族アミノ酸の置換、別の脂肪族アミノ酸による脂肪族アミノ酸の置換、別の極性アミノ酸による極性アミノ酸の置換、別の酸性アミノ酸による酸性アミノ酸の置換、別の塩基性アミノ酸による塩基性アミノ酸の置換、および別のイオン性アミノ酸によるイオン性アミノ酸の置換を含む。] [0107] コネキシン43を標的とする例示的なペプチドを、以下の表2に示す。M1、M2、M3、およびM4は、それぞれ、コネキシン43タンパク質の第1〜第4の膜貫通領域を指す。E1およびE2は、それぞれ、第1および第2の細胞外ループを指す。] [0108] 表3は、ヘミチャネル機能またはギャップジャンクション機能を阻害するのに用いられる、さらなる例示的なコネキシンペプチドについて記載する。他の実施形態では、ペプチドまたはこれらのフラグメントに対して保存的なアミノ酸変化が作製される。] [0109] 表4は、本明細書に記載の使用に供するペプチド阻害剤を開発するのに用いられるコネキシンファミリーメンバーの細胞外ループについて記載する。表4に記載されるペプチドおよびこれらのフラグメントは、一部の非限定的な実施形態においてペプチド阻害剤として用いられる。他の非限定的な実施形態では、この表4中のペプチドの約8〜約15、または約11〜約13の連続アミノ酸を含むペプチドが、ペプチド阻害剤である。ペプチドまたはこれらのフラグメントには、保存的なアミノ酸変化を作製することができる。] [0110] ] [0111] 表5は、ペプチドによる抗コネキシン剤を開発するのに用いうるコネキシンファミリーメンバーの細胞外ドメインについて記載する。表5に記載されるペプチドおよびこれらのフラグメントもまた、ペプチドによる抗コネキシン剤として用いることができる。このようなペプチドは、この表5中のペプチド配列の約8〜約15、または約11〜約13の連続アミノ酸を含みうる。ペプチドまたはこれらのフラグメントには、保存的なアミノ酸変化を作製することができる。] [0112] 表6は、コネキシン40の細胞外ループ(E1およびE2)に関して示されるコネキシン40に対するペプチド阻害剤について記載する。太字のアミノ酸は、コネキシン40の膜貫通領域を対象とする。] [0113] 表7は、コネキシン45の細胞外ループ(E1およびE2)に関して示されるコネキシン45に対するペプチド阻害剤について記載する。太字のアミノ酸は、コネキシン45の膜貫通領域を対象とする。] [0114] 一部の実施形態では、一部のペプチド阻害剤が、既存のギャップジャンクションを破壊することなく、ヘミチャネルを遮断することが好ましい。特定の理論または機構のいかなるものにも拘束されることを望まないが、一部のペプチド模倣剤(例えば、VCYDKSFPISHVR(配列番号23))はまた、ギャップジャンクションの結合解除を引き起こすことなくヘミチャネルを遮断する(Leybeartら、Cell Commun. Adhes.、第10巻、251〜257頁(2003年)を参照されたい)か、または低用量でヘミチャネルを遮断するとも考えられている。例えば、ギャップジャンクションの結合解除を伴わずにヘミチャネルを遮断するには、ペプチドSRPTEKTIFII(配列番号19)もまた用いることができる。ペプチドSRGGEKNVFIV(配列番号107)は、対照配列として用いることができる(DeVrieseら、Kidney Internat.、第61巻、177〜185頁(2002年))。コネキシン45に対するペプチド阻害剤の例は、YVCSRLPCHP (配列番号108)、QVHPFYVCSRL (配列番号109)、FEVGFLIGQYFLY (配列番号110)、GQYFLYGFQVHP (配列番号111)、GFQVHPFYVCSR (配列番号112)、AVGGESIYYDEQ(配列番号113)、YDEQSKFVCNTE (配列番号114)、NTEQPGCENVCY (配列番号115)、CYDAFAPLSHVR (配列番号116)、FAPLSHVRFWVF (配列番号117)およびLIGQY (配列番号118)、QVHPF (配列番号119)、YVCSR (配列番号120)、SRLPC (配列番号121)、LPCHP (配列番号122)およびGESIY (配列番号123)、YDEQSK (配列番号124)、SKFVCN (配列番号125)、TEQPGCEN (配列番号126)、VCYDAFAP(配列番号127)、LSHVRFWVFQ (配列番号128)である。ペプチドは、SRL、PCH、LCP、CHP、IYY、SKF、QPC、VCY、APL、HVRを含む3アミノ酸長だけの場合もあり、例えば、LIQYFLYGFQVHPF (配列番号129)、VHPFYCSRLPCHP (配列番号130)、VGGESIYYDEQSKFVCNTEQPG (配列番号131)、TEQPGCENVCYDAFAPLSHVRF (配列番号132)、AFAPLSHVRFWVFQ (配列番号133)など、より長い場合もある。] [0115] ] [0116] 治療剤 治療剤には、現在既存である、公知である、または後に開発されるかどうかにかかわらず、創傷の治療または創傷治癒の促進に有用な薬学的に許容される薬剤が含まれる。治療剤には、例えば、抗感染症薬、麻酔薬、鎮痛薬、抗生物質、麻酔剤、ならびにステロイド性抗炎症剤および非ステロイド性抗炎症剤が含まれる。好ましい治療剤には、局所ステロイド抗炎症剤、抗菌剤、局部および局所麻酔薬、ならびに局所オピオイドが含まれる。特定の実施形態において、1、2、3、4、5、または6つの治療剤は、組み合わせて使用されうる。] [0117] 創傷治癒に有用な薬剤 本明細書において使用される場合、創傷治癒に有用な薬剤には、1)自然の創傷治癒プロセスを促進するもしくは速めるまたは2)不適当なもしくは遅延性の創傷治癒と関連する影響を低下させる創傷治癒カスケードの刺激薬、賦活薬、または正の媒介物質が含まれ、これらの影響には、例えば、有害な炎症、上皮形成、血管形成、およびマトリックス沈着ならびに瘢痕および線維症が含まれる。] [0118] 正の媒介物質、賦活薬、および刺激薬には、例えば、創傷治癒の量、質、もしくは有効性または活性な創傷治癒過程または創傷部位の創傷治癒関連成長因子もしくは創傷治癒関連サイトカインまたは創傷治癒関連成長因子受容体もしくは創傷治癒関連サイトカイン受容体の活性化を刺激、増強、促進、または加速しうる(つまりアゴナイズする)薬剤が含まれる。そのような薬剤には、例えば、創傷治癒関連成長因子もしくは創傷治癒関連サイトカインまたは創傷治癒関連成長因子もしくは創傷治癒関連サイトカインの部分改変形態が含まれうる。創傷治癒関連成長因子または創傷治癒関連サイトカインの部分改変形態は、例えば、天然の創傷治癒関連成長因子または創傷治癒関連サイトカインよりも長い半減期を有するものでありうる。あるいは、それは、創傷治癒関連成長因子または創傷治癒関連サイトカインの代謝の阻害剤でありうる。] [0119] そのような薬剤の部分的改変は、アミノ酸残基の付加、欠失、または置換によるものでありうる。置換は、例えば、保存的置換でありうる。したがって、部分的改変分子は、それが由来する分子の相同体でありうる。それは、それが由来する分子と、少なくとも約40%、例えば約50、60、70、80、90、または95%の相同性を有しうる。] [0120] 本明細書において使用される場合、創傷治癒に有用な薬剤は、例えば、当技術分野において現在公知であるまたは後に開発される、創傷治療形態のための創傷治癒促進剤または瘢痕低下剤;創傷治癒を促進するための天然もしくは合成成長因子、サイトカイン、またはそのモジュレータ、創傷治癒を促進する生体工学でつくられたマトリックス、包帯材、包帯、およびその他同種のものを含めた、例示的な因子、薬剤、または形態が含まれうる。適した例には、1)SAG(銀抗菌ゲル)、(CollaGUARD(商標)、Innocoll,Inc)(精製I型コラーゲンタンパク質ベースの包帯材)、CollaGUARD Ag(感染創傷もしくは感染症の危険性がある創傷のための、銀を浸透させたコラーゲンベースの生理活性包帯材)、DermaSIL(商標)(深く、ひどく滲出性の創傷のためのコラーゲン合成気泡複合包帯材)などの、例えば銀含有薬剤を含む、全身もしくは局所クリームもしくはゲルを含む抗菌剤;2)細胞療法;3)例えば、NGF、NT3、BDGF、インテグリン、プラスミン、セマフォリン、血液由来成長因子、ケラチノサイト成長因子、組織成長因子、TGFアルファ、TGFベータ、PDGF(3つのサブタイプのうちの1もしくは複数が使用されうる:AA、AB、およびB)、PDGF−BB、TGFベータ3、TGFβ3、TGFβ1、およびTGFβ2の相対的なレベルを調整する因子(例えばマンノース−6−リン酸)、例えばエストロゲン、エストラジオール、もしくはエチニルエストラジオール、ジエノエストロール、メストラノール、エストラジオール、エストリオール、結合型エストロゲン、ピペラジンエストロンスルフェート、スチルベストロール、ホスフェストロール四ナトリウム、リン酸ポリエストラジオール、チボロン、フィトエストロゲン、17−ベータ−エストラジオールからなる群から選択される、エストロゲン受容体アゴニストを含む性ステロイド;チモシン−ベータ−4などのような胸腺ホルモン、EGF、HB−EGF、線維芽細胞成長因子(例えばFGF1、FGF2、FGF7)、ケラチノサイト成長因子、TNF、例えばIL−10、IL−1、IL−2、IL−6、IL−8、およびIL−10ならびにそのモジュレータなどのような炎症応答モジュレータのインターロイキンファミリー;INF(INFアルファ、ベータ、およびデルタ);アクチビンもしくはインヒビンの刺激薬ならびにインターフェロンガンマプロスタグランジンE2(PGE2)およびアデノシン3’,5’環状一リン酸(cAMP)経路の媒介物質の阻害剤;アデノシンA1アゴニスト、アデノシンA2アゴニストを含む、創傷治癒を促進するために創傷に導入されるサイトカイン、成長因子、もしくはホルモン(天然および合成の両方)、または5)例えば、VEGF、VEGFA、IGF;IGF−1、炎症誘発性サイトカイン、GM−CSF、およびレプチンの天然もしくは合成の両方の相同体、アゴニスト、およびアンタゴニストを含む、創傷治癒に有用な他の薬剤、ならびに6)IGF−1およびKGFcDNA、自己由来血小板ゲル、次亜塩素酸(Sterilox(登録商標)、リポ酸、一酸化窒素シンターゼ3、マトリックスメタロプロテイナーゼ9(MMP−9)、CCT−ETA、アルファvベータ6インテグリン、成長因子活性化線維芽細胞、およびデコリン、銀含有創傷包帯材、Xenaderm(商標)、パパイン創傷排膿促進剤、ラクトフェリン、サブスタンスP、コラーゲン、および銀−ORC、胎盤アルカリホスファターゼもしくは胎盤成長因子、ヘッジホッグシグナル伝達のモジュレータ、コレステロール合成経路のモジュレータ、およびAPC(活性化プロテインC)、ケラチノサイト成長因子、TNF、トロンボキサンA2、NGF、BMP骨形成タンパク質、CTGF(結合組織成長因子)、創傷治癒ケモカイン、デコリン、乳酸誘発性血管新生のモジュレータ、肝油、胎盤アルカリホスファターゼもしくは胎盤成長因子、およびチモシンベータ4が含まれうるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、創傷治癒に有用な1、2、3、4、5、または6の薬剤は、組み合わせて使用されうる。] [0121] 上記の創傷治癒に有用な薬剤(例えば成長因子およびサイトカインを含む)は、天然で存在する多型(例えば成長因子またはサイトカインの多型)をすべて包含することを理解されたい。さらに、機能的断片、創傷治癒剤のうちの1つを含むキメラタンパク質またはその機能的断片、創傷治癒に有用な薬剤の1または複数のアミノ酸の類似性の置換によって得られる相同体、および種相同体が包含される。創傷治癒に有用な1または複数の薬剤は、組換えDNA技術の産物であってもよく、創傷治癒に有用な1または複数の薬剤は、トランスジェニック技術の産物でありうることが企図される。例えば、血小板由来成長因子は、組換えPDGFまたはPDGFのコード配列を含む遺伝子治療ベクターの形態で提供されうる。] [0122] 断片またはその部分改変形態は、追加の機能性をもちろん有していてもよいが、因子の生物学的または創傷治癒の機能性を保持する、創傷治癒剤の断片または部分改変形態を指す。部分改変は、例えば、アミノ酸残基の付加、欠失、または置換によるものでありうる。例えば、置換は、保存的置換でありうる。したがって、部分改変分子は、創傷治癒剤の相同体でありうる。それらは、例えば、前記因子と少なくとも約40%の相同性を有していてもよい。それらは、例えば、前記因子と少なくとも約50、60、70、80、90、または95%の相同性を有する。例えば、特定の実施形態において、IL−10またはその断片もしくは部分改変形態は、約1μMおよび約10μMの間の濃度で投与されうる。それは、約2.5μMおよび約5μMの間の濃度で投与されうる。ある他の実施形態において、IL−10またはその断片もしくは部分改変形態は、創傷治癒の直前に投与されうるが、損傷の約7日間以内に投与される場合、有効である可能性がある。それは、少なくとも2度投与することができる。] [0123] 抗微小管剤 例示的な抗微小管剤には、例えば、ジテルペノイド(例えば、パクリタキセル、ドセタキセル、およびその誘導体または類似体)、ならびにビンカアルカロイド(例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビン)、白金配位錯体(例えば、シスプラチンおよびカルボプラチン)が含まれる。] [0124] 投与製剤および投与 (代表的には、本明細書で考察される製剤形態の)本発明の抗コネキシン剤(ODNを含む)は、本明細書で言及される疾患または状態のいずれかを有する対象など、治療を必要とする対象に投与することができる。こうして、対象の状態を改善することができる。したがって、抗コネキシン剤および抗コネキシン製剤は、治療による対象の身体の処置に用いることができる。これらは、本明細書で言及される状態のいずれかを治療する薬剤の製造において用いることができる。] [0125] したがって、本発明により、細胞間情報伝達を一過性の様式および部位特異的な様式で下方調節しうる製剤が提供される。上記抗コネキシン剤は、薬学的に許容される担体と都合良く製剤して、所望の最終濃度をもたらし得る。] [0126] 抗コネキシン剤は、実質的に単離形態で存在しうる。生成物は、生成物の意図される目的に干渉しない担体または希釈剤と混合することができ、これをなおも実質的に単離状態にあるとみなしうることが理解される。本発明の生成物はまた、実質的に精製形態の場合もあり、この場合、生成物は一般に、ポリヌクレオチド(または他の抗コネキシン剤)の、または調製物の乾燥質量の、約80%、85%、または90%、例えば、少なくとも約95%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%を含む。] [0127] 意図される投与の経路に応じて、本発明の医薬品、医薬組成物、組合せ調製物、および薬剤は、例えば、溶液、懸濁液、点滴、軟膏剤(salves)、クリーム、ゲル、泡沫、軟膏(ointment)、エマルジョン、ローション、ペイント、持続放出製剤、または粉末の形態をとる可能性があり、(1または複数の)有効成分の約0.01%〜約1%、(1または複数の)有効成分の約1%〜約50%、または(1または複数の)有効成分の約2%〜約60%、(1または複数の)有効成分の約2%〜約70%、あるいは(1または複数の)有効成分の約90%までを含有することが典型的である。他の適切な製剤は、プロニックゲルベースの製剤、カルボキシメチルセルロース(CMC)ベースの製剤、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(hyroxypropylmethylcellulose)(HPMC)ベースの製剤を含む。他の有用な製剤は、徐放調製物または遅延放出調製物を含む。] [0128] ゲルまたはゼリーは、ゼラチン、トラガカント、またはセルロース誘導体を含むがこれらに限定されない適切なゲル化剤を用いて作製することができ、保湿剤、皮膚軟化剤、および防腐剤としてグリセロールを含みうる。軟膏は、脂肪基剤、蝋基剤、または合成基剤中に組み込まれた有効成分からなる半固体調製物である。適切なクリームの例は、油中水エマルジョンおよび水中油エマルジョンを含むがこれらに限定されない。油中水クリームは、セチルアルコールまたはセトステアリルアルコールなどの脂肪族アルコールによる乳化剤および乳化蝋と類似するがこれらに限定されない特性を有する適切な乳化剤を用いて調合することができる。水中油クリームは、セトマクロゴール乳化蝋などの乳化剤を用いて調合することができる。適切な特性は、エマルジョンの粘稠度を変化させる能力、および広範なpHにわたる物理および化学の両面における安定性を含む。水溶性または混和性のクリーム基剤は、防腐剤系を含有する場合があり、また、許容される生理学的なpHを維持するように緩衝化することもできる。] [0129] 泡沫調製物は、不活性の噴霧剤を用いる適切なアプリケーターにより、加圧エアゾールキャニスターから送達するように調合することができる。泡沫基剤の製剤に適する賦形剤は、プロピレングリコール、乳化蝋、セチルアルコール、およびステアリン酸グリセリルを含むがこれらに限定されない。潜在的な防腐剤は、メチルパラベンおよびプロピルパラベンを含む。] [0130] 本発明の抗コネキシン剤を薬学的に許容される担体または希釈剤と組合せて、医薬組成物を作製することが好ましい。適切な担体および希釈剤は、等張性の食塩液、例えば、リン酸塩緩衝化食塩液を含む。適切な希釈剤および賦形剤はまた、例えば、水、食塩液、デキストロース、グリセロールなど、およびこれらの組合せ物も含む。加えて、所望の場合、保湿剤または乳化剤、安定化剤またはph緩衝剤などの物質もまた存在しうる。] [0131] 「薬学的に許容される担体」という用語は、組成物を投与される個体に有害な抗体の生成をそれ自体では誘導せず、不適切な毒性なしに投与しうる任意の薬学的な担体を指す。適切な担体は、タンパク質、多糖、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマーアミノ酸、およびアミノ酸コポリマーなどの大型でゆっくりと代謝される高分子でありうる。] [0132] 例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などのような鉱酸塩、および酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩などの有機酸塩など、薬学的に許容される塩もまた存在しうる。] [0133] 適切な担体物質は、局所投与用のクリーム、ローション、スプレー、泡抹、ゲル、エマルジョン、ローション、またはペイントのための基剤として一般に用いられる任意の担体またはビークルを含む。例は、乳化剤、炭化水素による基剤を含む不活性担体、乳化基剤、非毒性溶媒、または水溶性の基剤を含む。特に適切な例は、プルロニック、HPMC、CMC、および他のセルロース基剤の成分、ラノリン、硬質パラフィン、液体パラフィン、軟質黄色パラフィン、または軟質白色パラフィン、白色蜜蝋、黄色蜜蝋、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ジメチコーン、乳化蝋、ミリスチン酸イソプロピル、微晶質蝋、オレイルアルコール、およびステアリルアルコールを含む。] [0134] 薬学的に許容される担体またはビークルは、ゲルであることが好ましく、非イオン性ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマーゲル、例えば、プルロニックゲル、好ましくはPluronic F−127(BASFCorp.)であることが適切である。このゲルは、低温では液体であるが、生理学的温度では急速に固まり、これにより、ODN成分の放出が適応部位またはその部位にすぐの近接部位に限定されるので特に好ましい。] [0135] カゼイン、ゼラチン、アルブミン、膠、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、またはポリビニルアルコールなどの補助剤もまた、本発明の製剤中に組み入れることができる。] [0136] 他の適切な製剤は、プロニックゲル基剤の製剤、カルボキシメチルセルロース(CMC)基剤の製剤、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)基剤の製剤を含む。組成物は、局所投与、点滴投与、非経口投与、筋肉内投与、皮下投与、または経皮投与を含む、任意の所望の送達形態に応じて調合することができる。他の有用な製剤は、徐放調製物または遅延放出調製物を含む。] [0137] 抗コネキシン剤が、ポリヌクレオチドなどの核酸である場合、哺乳動物細胞による核酸の取込みは、複数種の公知のトランスフェクション法、例えば、トランスフェクション剤の使用を含むトランスフェクション法により増強される。このような技法は、ポリヌクレオチドを含む一部の抗コネキシン剤と共に用いることができる。投与される製剤は、このようなトランスフェクション剤を含有しうる。これらの薬剤の例は、陽イオン剤(例えば、リン酸カルシウムおよびDEAEデキストラン)およびリポフェクション剤(例えば、lipofectam(商標)およびtransfectam(商標))、ならびに界面活性剤を含む。] [0138] 抗コネキシン剤がポリヌクレオチドを含む場合、製剤がポリヌクレオチドの細胞透過を補助する界面活性剤をさらに含むか、または製剤が任意の適切な充填剤を含有すると好都合である。DMSOなど、任意の適切な無毒性界面活性剤を組み入れることができる。代替的に、尿素などの経皮透過剤も組み入れることができる。] [0139] 所与の対象または状態に対して有効な用量は、日常的な実験または当技術分野において公知であるかもしくは将来的に開発される他の方法により決定することができる。例えば、ある範囲の用量値を調合するために、細胞培養アッセイおよび動物試験を用いることができる。このような化合物の用量は、集団の少なくとも50%に対して治療的に有効な用量内にあり、このレベルにおいてほとんどまたはまったく毒性を示さないことが好ましい。] [0140] 本発明の方法および組成物において用いられる各抗コネキシン剤の有効用量は、用いられる1または複数の特定の抗コネキシン剤、組合せのパートナー、投与方式、投与頻度、治療される状態、治療される状態の重症度、投与経路、治療される患者部分集団の必要、またはその患者の異なる必要がその患者に特異的な年齢、性別、体重、患者の全身の状態、関連する治療状態に起因しうる個々の患者の必要を含むいくつかの因子に応じて異なりうる。] [0141] 適切な用量は、対象の体重kg当たりの抗コネキシン剤の量に基づき得、約0.001から約1mg/kg体重、例えば約0.01から約0.4mg/kg体重を含む。しかし、適切な用量は、約0.001から約0.1mg/kg体重、例えば約0.01から約0.050mg/kg体重でありうる。約1から100、約100〜200、約200〜300、約300〜400、および約400〜500マイクログラム以上、最大約750〜1000マイクログラムの用量が、特定の指示では適切である。] [0142] 患者に抗コネキシン剤が投与される場合の用量は、患者の年齢、体重、および全般的な状態、治療される状態、ならびに投与される特定の抗コネキシン剤などの、各種の因子に依存する。] [0143] 抗コネキシン剤の適切な治療有効用量は、約0.01〜約0.4mg/kg体重など、約0.001〜約1mg/kg体重でありうる。しかし、適切な用量は、約0.01〜約0.050mg/kg体重など、約0.001〜約0.1mg/kg体重でありうる。] [0144] 約1〜100、100〜200、100〜300または200〜300、100〜400または200〜400または300〜400、および100〜500または200〜500または300〜500または400〜500マイクログラムの治療有効用量の抗コネキシン剤が適切である。約1〜1000マイクログラムの用量もまた適切である。最大2ミリグラムの用量もまた用いることができる。1または複数の抗コネキシン剤が包帯材の形態で提供される場合、用量は適切な形で調整され、所望の総用量投与を維持するよう上方に調整されることが典型的である。] [0145] 代替的に、抗コネキシンオリゴヌクレオチドまたは抗コネキシンペプチド模倣剤の場合、組成物中における各ギャップジャンクション調節剤の用量は、それが適用される領域のサイズ、長さ、深さ、面積、または容積に対する組成物の濃度を基準として決定することができる。例えば、一部の局所適用において、医薬組成物の用量は、医薬組成物の質量(例えば、グラム)または適用領域の長さ、深さ、面積、もしくは容積当たりの医薬組成物の濃度(例えば、μg/ul)に基づいて計算することができる。有用な用量は、創傷サイズの平方センチメートル当たり約1〜約10マイクログラムの範囲にある。一部の用量は、創傷サイズの平方センチメートル当たり約1〜2、約1〜5、約2〜4、約5〜7、および約8〜10マイクログラムである。他の有用な用量は、創傷サイズの平方センチメートル当たり約10マイクログラムを超え、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約15マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約20マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約25マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり約30マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約35マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約40マイクログラム、創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約50マイクログラム、および創傷サイズの平方センチメートル当たり少なくとも約100〜少なくとも約150マイクログラムを含む。他の用量は、平方センチメートル当たり約150〜200マイクログラム、平方センチメートル当たり約200〜250マイクログラム、平方センチメートル当たり約250〜300マイクログラム、平方センチメートル当たり約300〜350マイクログラム、平方センチメートル当たり約350〜400マイクログラム、および平方センチメートル当たり約400〜500マイクログラムを含む。] [0146] 一部の実施形態において、抗コネキシン剤組成物は、治療部位および/または治療部位に隣接して、約0.01マイクロモル(μM)または0.05μM〜約200μM、 または最大300μM、または最大1000μM、または最大2000μM、または最大3200μM以上の最終濃度、およびこれらの用量数値内にある任意の用量および用量範囲で適用することができる。アンチセンスポリヌクレオチド組成物は約0.05μM〜約100μMの最終濃度で適用されることが好ましく、抗コネキシン剤組成物は約1.0μM〜約50μMの最終濃度で適用されることがより好ましく、抗コネキシン剤組成物は約5〜10μM〜約30〜50μMの最終濃度で適用されることがより好ましい。加えて、組合わされた抗コネキシン剤組成物は約8μM〜約20μMの最終濃度で適用され、また代替的に、抗コネキシン剤組成物は約10μM〜約20μMの最終濃度、または約10〜約15μMの最終濃度で適用される。他の一部の実施形態において、抗コネキシン剤は、約10μMの最終濃度で適用される。さらに別の実施形態において、抗コネキシン剤組成物は、約1〜15μMの最終濃度で適用される。他の実施形態において、抗コネキシン剤は、約20μM、30μM、40μM、50μM、60μM、70μM、80μM、90μM、100μM、10〜200μM、200〜300μM、300〜400μM、400〜500μM、500〜600μM、600〜700μM、700〜800μM、800〜900μM、900〜1000、または1000〜1500μM、または1500μM〜2000μM、または2000μM〜3000μM以上で適用される。] [0147] 抗コネキシン剤の投与量は、例えば、約0.1〜1、1〜2、2〜3、3〜4、または4〜5マイクログラム(μg)、約5〜約10μg、約10〜約15μg、約15〜約20μg、約20〜約30μg、約30〜約40μg、約40〜約50μg、約50〜約75μg、約75〜約100μg、約100μg〜約250μg、および250μg〜約500μgを含む。上記で言及した通り、0.5〜約1.0ミリグラム以上の投与量もまた提供される。投与容量は治療される部位のサイズに依存し、例えば、約25〜100μL〜約100〜200μL、約200〜500μL〜約500〜1000μLの範囲でありうる。より大きな治療部位には、ミリリットル用量もまた適切である。] [0148] さらに他の用量は、本明細書に記載の各薬剤に対して、1日当たり約1ナノグラム(ng)/kg体重〜約1mg/kg体重のレベルである。一部の実施形態において、各対象化合物の用量は一般に、kg体重当たり約1ng〜約1マイクログラム、kg体重当たり約1ng〜約0.1マイクログラム、kg体重当たり約1ng〜約10ng、kg体重当たり約10ng〜約0.1マイクログラム、kg体重当たり約0.1マイクログラム〜約1マイクログラム、kg体重当たり約20ng〜約100ng、kg体重当たり約0.001mg〜約0.01mg、kg体重当たり約0.01mg〜約0.1mg、またはkg体重当たり約0.1mg〜約1mgの範囲である。一部の実施形態において、各対象化合物の用量は一般に、kg体重当たり約0.001mg〜約0.01mg、kg体重当たり約0.01mg〜約0.1mg、kg体重当たり約0.1mg〜約1mgの範囲である。複数種の抗コネキシン剤を用いる場合、各抗コネキシン剤の用量は、他方の用量と同じ範囲である必要はない。例えば、1種の抗コネキシン剤の用量はkg体重当たり約0.01mg〜約10mgの可能性があり、別の抗コネキシン剤の用量はkg体重当たり約0.1mg〜約1mgの可能性がある。] [0149] 一部の実施形態において、抗コネキシン剤組成物は、治療部位および/または治療部位に隣接して、約0.01マイクロモル濃度(μM)または0.05μM〜約200μMの最終濃度、で適用することができる。アンチセンスポリヌクレオチド組成物は約0.05μM〜約100μMの最終濃度で適用されることが好ましく、抗コネキシン剤組成物は約1.0μM〜約50μMの最終濃度で適用されることがより好ましく、抗コネキシン剤組成物は約5〜10μMから約30〜50μMの最終濃度で適用されることがより好ましい。加えて、組合わされた抗コネキシン剤組成物は約8μM〜約20μMの最終濃度で適用され、また代替的に、抗コネキシン剤組成物は約10μM〜約20μMの最終濃度、または約10〜約15μMの最終濃度で適用される。他の一部の実施形態において、抗コネキシン剤は、約10μMの最終濃度で適用される。さらに別の実施形態において、抗コネキシン剤組成物は、約1〜15μMの最終濃度で適用される。抗コネキシン剤の投与量は、例えば、約0.1〜1、1〜2、2〜3、3〜4、または4〜5マイクログラム(μg)、約5〜約10μg、約10〜約15μg、約15〜約20μg、約20〜約30μg、約30〜約40μg、約40〜約50μg、約50〜約75μg、約75〜約100μg、約100μg〜約250μg、および250μg〜約500μgを含む。上記で言及した通り、0.5〜約1.0ミリグラム以上の投与量もまた提供される。投与容量は治療される部位のサイズに依存し、例えば、約25〜100μLから約100〜200μL、約200〜500μLから約500〜1000μLの範囲でありうる。より大きな治療部位には、ミリリットル用量もまた適切である。] [0150] さらに他の投与量レベルは、本明細書において記載される薬剤のそれぞれの1日当たり約1ナノグラム(ng)/kg体重から約1mg/kg体重である。特定の実施形態において、対象の化合物のそれぞれの投与量は、通常、体重kg当たり約1ngから約1マイクログラム、体重kg当たり約1ngから約0.1マイクログラム、体重kg当たり約1ngから約10ng、体重kg当たり約10ngから約0.1マイクログラム、体重kg当たり約0.1マイクログラムから約1マイクログラム、体重kg当たり約20ngから約100ng、体重kg当たり約0.001mgから約001mg、体重kg当たり約0.01mgから約0.1mg、または体重kg当たり約0.1mgから約1mgの範囲である。特定の実施形態において、対象の化合物のそれぞれの投与量は、通常、体重kg当たり約0.001mgから約0.01mg、体重kg当たり約0.01mgから約0.1mg、体重kg当たり約0.1mgから約1mgの範囲である。2つ以上の抗コネキシン剤を用いる場合、それぞれの抗コネキシン剤の投与量は、他方と同一の範囲である必要はない。例えば、1つの抗コネキシン剤の投与量は体重kg当たり0.01mgから約10mgであり得、別の抗コネキシン剤の投与量は、体重kg当たり約0.1mgから約1mgでありうる。] [0151] 上記組成物は、投与後少なくとも約0.5〜1時間、少なくとも約1〜2時間、少なくとも約2〜4時間、少なくとも約4〜6時間、少なくとも約6〜8時間、少なくとも約8〜10時間、少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間にわたって上記コネキシンタンパク質の発現を下方調節するか、またはギャップジャンクションの形成もしくはコネクソンの開口を調節するのに十分な量で投与されると好都合である。] [0152] 対象発明の組成物および方法における各抗コネキシン剤の用量はまた、それが適用される領域のサイズ、長さ、深さ、面積、または容積に対する組成物の濃度を基準として決定することもできる。例えば、一部の局所適用および他の適用、例えば、点滴において、医薬組成物の用量は、医薬組成物の質量(例えば、マイクログラム)または適用領域の長さ、深さ、面積、もしくは容積当たりの医薬組成物の濃度(例えば、μg/ul)に基づいて計算することができる。] [0153] したがって、抗コネキシンオリゴヌクレオチドまたは抗コネキシンペプチド模倣剤において、組成物におけるギャップジャンクション改変剤のそれぞれの投与量は、それを適用する領域のサイズ、長さ、深さ、広さ、または容量に関して組成物の濃度を参照することにより決定することができる。例えば、特定の局所的適用において、薬学的組成物の投与量は、適用領域の長さ、深さ、広さ、または容積当たりの、薬学的組成物の質量(例えばグラム)または薬学的組成物における濃度(例えば、ug/ul)に基づいて計算することができる。有用な投与量は、創傷のサイズの平方センチメートル当たり約1から約10マイクログラムの範囲である。特定の投与量は、創傷のサイズの平方センチメートル当たり、約1〜2、約1〜5、約2〜4、約5〜7、および約8〜10マイクログラムである。他の有用な投与量は、創傷のサイズの平方センチメートル当たり約10マイクログラム超であり、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約15マイクログラム、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約20マイクログラム、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約25マイクログラム、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約30マイクログラム、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約35マイクログラム、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約40マイクログラム、創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約50マイクログラム、および創傷のサイズの平方センチメートル当たり少なくとも約100から少なくとも約150マイクログラムを含む。他の用量には、平方センチメートル当たり約150〜200マイクログラム、平方センチメートル当たり約200〜250マイクログラム、平方センチメートル当たり約250〜300マイクログラム、平方センチメートル当たり約300〜350マイクログラム、平方センチメートル当たり約350〜400マイクログラム、および平方センチメートル当たり約400〜500マイクログラムが含まれる。] [0154] 本明細書において言及される全ての用量および用量範囲は、例えば抗コネキンシンオリゴヌクレオチドに適用可能である。これらの用量範囲はまた、例えば抗コネキシンペプチド、抗コネキシン模倣ペプチド、および抗コネキシンペプチド模倣剤に対して適用可能である。] [0155] 好都合には、抗コネキシン剤は、投与後の少なくとも約0.5から1時間、少なくとも約1〜2時間、少なくとも約2〜4時間、少なくとも約4〜6時間、少なくとも約6〜8時間、少なくとも約8〜10時間、少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間にわたり、コネキシンタンパク質の発現を下方調節するのに、またはギャップジャンクションの形成もしくはコネキシンの開口を調整するために十分な量で投与される。] [0156] 本発明の組成物および方法における抗コネキシン剤のそれぞれの投与量はまた、それを適用する領域のサイズ、長さ、深さ、広さ、または容積に関して組成物の濃度を参照することにより決定することができる。例えば、特定の局所的および他の適用、例えば滴下注入において、薬学的組成物の投与量は、適用領域の長さ、深さ、広さ、または容積当たりの、薬学的組成物の質量(例えばマイクログラム)または薬学的組成物における濃度(例えば、μg/μl)に基づいて計算することができる。] [0157] 本明細書で言及される通り、組合せで投与される抗コネキシンポリヌクレオチド、抗コネキシンペプチドもしくは抗コネキシンペプチド模倣剤、またはこれらの一方もしくは両方との組合せで投与される他の抗コネキシン剤の用量は、単独で施される場合に投与される用量よりも下方に調整することができる。] [0158] 用量は、単一のまたは分割された適用で投与することができる。用量は、1回投与することができるか、または適用を繰り返すことができる。典型的には、適用は、創傷治癒が促進されるまで週に1回繰り返されるか、または、創傷治癒が遅れるかもしくは止まっている場合には反復適用が行われうる。投与は、3〜7日以上あけて適用されうる。慢性的な創傷の場合、例えば、週に1回もしくは週に2回で、または、例えば創傷治癒が遅れているかもしくは止まっている場合には月に1回もしくは他の頻度で、反復適用を行うことができる。特定の眼内使用などのいくつかの指示では、最大1時間に1回の、より頻繁な投与量が採用されうる。] [0159] したがって、例えばコネキシンの発現の下方調節、またはコネキシンの開口もしくは活性の遮断もしくは阻害のための、1または複数の抗コネキシン剤の投与は、細胞間の連絡、またはコネキシンの制御の場合では細胞外空隙内への損失を調整し、さらなる細胞の損失もしくは傷害または傷害の予後を最小にする。] [0160] 送達期間は、下方調節が誘発される部位および所望の治療効果の両方に依存するが、約0.5〜1時間、約1〜2時間、約2〜4時間、約4〜6時間、約6〜8時間、または約24時間、またはそれ以上にわたる連続的な送達または徐放送達が提供される。本発明に従うと、これは、製剤内に、1または複数の抗コネキシン剤を、薬学的に許容される担体または媒体と共に、とりわけ連続的な投与または徐放投与のための製剤形態で含めることにより達成される。] [0161] 上記のように、本発明の1または複数の薬剤は、例えば、創傷化の前に、その際に、その直後に投与することができるか、または、例えば、創傷化の後、約180日、約120日、約90日、約60日、もしくは約30日以内、しかし好ましくは約10日、約9日、約8日、約7日、約6日、約5日、約4日、約3日、もしくは約2日以内、もしくはそれ未満、最も好ましくは約24時間、約12時間、約10時間、約9時間、約8時間、約7時間、約6時間、約5時間、約4時間、約3時間、約2時間以内、もしくは約60分、約45分、約30分、約15分、約10分、約5分、約4分、約3分、約2分、約1分以内に投与することができる。] [0162] 当業者であればいかなる特定の患者および症状についても最適な投与経路および投与量を決定するため、本明細書において記載される投与経路および投与量は指針にすぎない。] [0163] 本明細書において言及されるかまたは記載される、創傷および/または症状を有する対象を治療する方法のいかなるものも、本明細書に記載の任意の用量、剤形、製剤、および/または組成物の投与を利用しうる。] [0164] 本明細書において記載される医薬組成物の調製物に適した、創傷治癒に有用な薬剤は、当技術分野において公知の方法を使用して調製され、投与されうる(例えば、米国特許第7,098,190号、第6,319,907号、第6,331,298号、第6,387,364号、第6,455,569号、第6,566,339号、第6,696,433号、第6,855,505号、第6,900,181号、第7,052,684号、およびEP1100529 B1を参照されたい)。各抗コネキシンポリヌクレオチドおよび創傷治癒に有用な薬剤の濃度は、他方と同じ範囲にある必要がない。他の量は、当業者らに公知であり、容易に決定されるであろう。例えば、本明細書において記載される様々な態様および実施形態に従う、適した組み合わせの投薬量および製剤は、「Combination PDGF, KGF, IGF, and IGFBP for wound healing」と題する、Lewisに対するUS6903078において記載される投薬レジメンに従って、投与されうる。] [0165] 投与される最初のおよび任意の続く投薬量は、患者の年齢、体重、状態、および治療されている疾患、創傷、障害、または生物学的状態に依存するであろう。創傷治癒に有用な薬剤に依存して、投与のための投薬量およびプロトコールは、変動するであろう、また、投薬量はまた、選択される投与の方法、例えば局部または全身投与にも依存するであろう。] [0166] 創傷治癒に有用な薬剤は、内部にまたは外部に適用されてもよく、創傷を示す任意の組織に誘導されうる。IGFの局所投与については、例えば、酸化亜鉛製剤を適用することができ、これは、Tarnowら、Scand J. Plast Reconstr Hand Surg. 28号:255〜259頁(1994年)において記載されるように、IGFの局部生産を誘発する。PDGFの有効な用量は、米国特許第4,861,757号において記載されるように、局所適用された場合、5ng/mm2またはそれ以上であり、PDGF(例えばPDGF−AA、PDGF−BB、またはPDGF−AB)のアイソフォームについて少なくとも1ng/mlの局部濃度であり、Lepistoら、Biochem Biophys Res. Comm 209号:393〜399頁(1995年)において記載されるように、線維芽細胞の集団に適用される約30ng/mlまでの局部濃度であることが報告された。PDGFは、約10μg/gm〜約500μg/gmのゲル、約20μg/gm〜約200μg/gm、および約30μg/gm〜約100μg/gmのゲル、最適には約100μg/gmのゲルの濃度のカルボキシメチルセルロースゲル製剤で投与することができる。PDGFの有効性は、投与される約3μg/ml溶液〜約300μg/mlの溶液の範囲内で達成された。] [0167] 約5μg/mlの濃度の約50μlのKGFは、Sotozonoら、Invest. Opthal. Vis. Science 36号:1524〜29頁(1995年)において記載されるように、上皮組織への局所適用による創傷治癒に有効である可能性がある。米国特許第4,861,757号において記載されるように、PDGFと共に同時投与される場合の、IGFの有効量は、少なくとも2.5ng/mm2〜約5ng/mm2の範囲にあり、IGFに対するPDGFの比は、約1:10〜約25:1の重量対重量の範囲にあり、最も有効な比は、約1:1〜約2:1の重量対重量のIGFに対するPDGFである。IGFと組み合わせて投与されるIGFBPは、Jyungら、Surgery 115号:233〜239頁(1994年)において記載されるように、約11:1のIGF:IGFBPのモル比の、約1.5μgのリン酸化IGFBPと約5μgのIGFの用量レベルで、創傷治癒を増加させることが示された。] [0168] ポリペプチド治療薬、例えばPDGF、KGF、IGF、およびIGFBPポリペプチドの投与については、投薬量は、適用が対象とする組織の約5μg〜約50μg/kg、さらに約50μg〜約5mg/kg、さらに組織の約100μg〜約500μg/kg、および約200〜約250μg/kgの範囲とすることができる。ポリヌクレオチド治療薬については、例えば遺伝子治療投与プロトコールにおいて、組織標的投与についての、患者におけるポリヌクレオチドの発現強度に依存して、PDGF、KGF、IGF、およびIGFBPコード配列を含む、発現可能な構築物を含有するベクターは、注射または投与当たり、遺伝子治療プロトコールにおける局部投与について約100ng〜約200mgのDNA、遺伝子治療プロトコールにおける局部投与の間、さらに約500ng〜約50mg、さらに約1μg〜約2mgのDNA、約5μgのDNA〜約500μgのDNA、および約20μg〜約100μgならびに約250μgの範囲で投与することができる。そのため、形質転換および発現の作用の方法および有効性などのような因子は、DNA治療薬の投与についての基本的な有効性に必要な投薬量をもたらすであろう、考慮すべき事項である。より高い発現が所望される場合、組織のより大きな領域にわたって、より多い量もしくは同じ量のDNAが、投与の連続的なプロトコールにおいて再投与されるまたは異なる隣接するもしくは近い組織部分、例えば創傷部位への数回の投与が、正の治療結果をもたらすために必要とされうる。] [0169] 本明細書において記載される医薬組成物の調製に適した、治療剤および抗微小管剤は、当技術分野において公知の方法を使用して製剤され、投与されうる。投与される最初のおよび任意の続く投薬量は、患者の年齢、体重、状態、および治療されている疾患、創傷、障害、または生物学的状態に依存するであろう。治療薬に依存して、投与のための投薬量およびプロトコールは、変動するであろう、また、投薬量はまた、選択される投与の方法、例えば局部または全身投与にも依存するであろう。] [0170] 本明細書において述べられるように、抗コネキシンポリヌクレオチドまたは組み合わせて投与されるもう一方の薬剤の用量は、単独で与えられる場合に投与される用量から下方調節することができる。] [0171] 数種の薬剤の併用使用は、異なる薬剤の効果の開始および期間が相補的である可能性があるので、あらゆる個々の薬剤に必要とされる投薬量を低下させる可能性がある。好ましい実施形態において、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドならびに1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤の併用使用は、付加的な、相乗的な、または高度に付加的な効果を有する。] [0172] 一部の場合では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドならびに1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な1または複数の薬剤、および/または1または複数の抗微小管剤の組み合わせは、相加効果を有する。他の場合において、組み合わせは、相加効果よりも高い効果を有しうる。本明細書では、そのような効果を「超相加」効果と称し、相乗的なまたは相乗的に増した相互作用によるものでありうる。] [0173] 用語「創傷治癒の超相加的な促進」は、抗コネキシンポリヌクレオチドならびに1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤の組み合わせの投与によってもたらされた創傷治癒が、薬剤のうちの任意のいずれかの単独の個々の投与によってもたらされる創傷治癒の総量よりも統計的に有意に高いという意味を指す。抗コネキシンポリヌクレオチドならびに1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤の併用投与によってもたらされるものが、個々の化合物について予想される相加的な値よりも「統計的に有意に高い」かどうかは、本明細書において記載されるおよび/または当業者に公知である様々な統計的方法によって決定されうる。用語「相乗的な」は、抗コネキシンポリヌクレオチドならびに1または複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤の両方が、創傷治癒を促進するまたは線維化および瘢痕を低下させるための能力を個々に有する一種の超相加的な阻害を指す。用語「相乗的に増した」は、抗コネキシンポリヌクレオチドまたは1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤のうちの1つが、創傷治癒を促進するための能力の増加を個々に有する一種の超相加的な効果を指す。] [0174] 一般に、それらの治療群それぞれにおいて個々の治療によりもたらされる平均創傷治癒増加の合計と比較した場合、組合せ治療が、治療群において統計学的に有意に超相加的な(supra−additive)平均創傷治癒の増大をもたらすかどうかを判定することにより強化を評価することができる。平均創傷治癒の増大は、対照群の平均創傷治癒と、治療群の平均創傷治癒との間の差として計算することができる。創傷治癒の増加率である「作用率(fraction affected)」(Fa)は、治療群における平均創傷治癒の増加を、対照群における平均創傷治癒で除することにより計算することができる。統計学的に有意な強化に対する検定は、各治療群に対するFaの計算を必要とする。組合せ治療に対して予測される相加Faは、組合せのいずれかのエレメントを投与される群に由来する平均Faの合計であると理解することができる。例えば、1試料による両側T検定を用いて、実験により得られる結果が偶然だけに起因する可能性はどの程度であるかを、p値による測定の形で評価することができる。0.05未満のp値は統計学的に有意である、すなわち、偶然だけに起因する可能性は低いと考えられる。したがって、組合せの結果として強化された超相加効果がもたらされるとみなすために、組合せ治療群に対するFaは、単一エレメントによる治療群に対して予測される相加Faよりも統計学的に有意に高度でなければならない。] [0175] 組合せ治療から相乗効果がもたらされるかどうかは、中央値効果/組合せ指標によるアイソボログラム法(Chou, T.およびTalalay, P.(1984年)、Ad. Enzyme Reg.、第22巻、27〜55頁)により評価することができる。この方法では、抗コネキシンポリヌクレオチド単独に対する、創傷治癒に有用な1または複数の薬剤単独に対する、および固定したモル比での2者の組合せに対する中央値効果プロットに由来するパラメータに基づき、異なる用量効果レベルに対する組合せ指数(CI)値を計算する。CI値が&1t;1は相乗効果を示し、CI−1は相加効果を示し、CP1はアンタゴニスト効果を示す。この解析は、CalcuSyn,Windows(登録商標) Software for Dose Effect Analysis(Biosoft(D,Cambridge UK)などのコンピュータソフトウェアツールを用いて実施することができる。] [0176] 組合せ療法について、超相加効果が存在するかどうかを解析するための、当技術分野において公知であるかまたは将来的に開発される任意の方法は、一つもしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤と組み合わせて用いるのに適する抗コネキシンポリヌクレオチドのスクリーニングにおける使用が意図される。] [0177] 別の好ましい実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと、一つもしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤とを組み合わせて用いることにより、前記薬剤が単独で投与される場合の有効用量と比較して、任意のこのような薬剤の有効用量が低下する。一部の実施形態において、一つもしくは複数の抗コネキシンポリヌクレオチドと組み合わせて用いられる場合の薬剤の有効用量は、単独で用いられる場合の薬剤用量の約1/15〜約1/2、約1/10〜約1/3、約1/8〜約1/6、約1/5、約1/4、約1/3、または約1/2である。] [0178] 別の好ましい実施形態では、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド、および1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤を組み合わせて用いることにより、前記薬剤が単独で投与される場合の頻度と比較して、前記薬剤が投与される頻度が低下する。したがって、これらの組合せにより、所望の治療目標を達成するのにかつて必要とされた場合よりも低量および/または低頻度の投与で、各薬剤を用いることができる。] [0179] 用量は、単一のまたは分割された適用で投与することができる。用量は、1回投与することができるか、または適用を繰り返すことができる。反復適用は、典型的には、または創傷治癒が止まっているかもしくは遅れていると考えられうる場合には、およそ週に1回適用される。] [0180] 抗コネキシン剤(1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤を伴うかまたは伴わない)は、所望の結果を達成するいかなる様式で投与することもできる。好ましい方法には、管周囲投与(手術の時点での直接的な適用、または、内視鏡、超音波、CT、MRI、もしくは蛍光透視鏡による誘導を用いるもの)、外科用インプラントの「被覆」、および手術部位での薬剤溶離ポリマーインプラントの配置が含まれる。好ましい実施形態において、0.5重量%から20重量%の抗コネキシンポリヌクレオチドが、ポリマー担体(以下の実施例において記載される)内にロードされ、経時的に薬剤を放出する「ペースト」、「フィルム」、または「ラップ」として管周囲(腸間膜)表面に適用される。内視鏡手順の際、抗コネキシンポリマー調製物は、内視鏡内の送達ポートを介して、手術の際に操作される腹部および骨盤の器官の腸間膜に、「スプレー」として適用されうる。特に好ましい実施形態において、管周囲組成物は、約0.1重量%から約5重量%の抗コネキシンポリヌクレオチドである。別の好ましい実施形態において、約0.1%から約20%またはそれ以上の抗コネキシン剤を含有するポリマー被覆が、外科用インプラント(例えば、胸部のインプラント、人工関節、血管移植片など)の表面に適用される。さらに別の好ましい実施形態において、約0.01重量%から約20重量%またはそれ以上の抗コネキシン剤を含有するポリマーインプラントが、手術部位に直接的に(例えば、副鼻腔、胸腔、腹腔、または神経手術の際の手術部位内に直接)適用される。] [0181] 別の実施形態において、約1から約100μg/cm2(好ましくは約10から約50μg/cm2)の抗コネキシン剤を含有する洗浄液が、手術の際または手術の直後に用いられ、医師によって、手術の際にまたは腹腔内投与される。全ての実施形態において、他の抗コネキシンポリヌクレオチドが、ポリヌクレオチドの効力および認容性について調節された等しい用量で投与される。] [0182] 本発明の抗コネキシン剤は、同じ経路または異なる経路で投与され得る。抗コネキシン剤は、固体支持体(包帯材および他のマトリックスなど)および医薬製剤(ゲル、混合物、懸濁液、および軟膏など)を用いる局所投与を含むがこれらに限定されない局所投与(末梢投与または部位への直接投与)により送達されることが好ましい。一実施形態において、固体支持体は、生体適合膜または治療部位内への挿入を含む。別の実施形態において、固体支持体は、包帯材またはマトリックスを含む。本発明の一実施形態において、固体支持体組成物は、抗コネキシン剤が、アルギン酸塩、コラーゲン、または合成の生体吸収性ポリマーのマトリックスなどの徐放固体マトリックス中に分散される、徐放の固体支持体組成物でありうる。固体支持体組成物は、無菌であるかまたは低バイオバーデンであることが好ましい。一実施形態では、2つ以上の抗コネキシン剤を含む洗浄液を用いることができる。] [0183] 抗コネキシン剤は、例えば、局所的にまたは滴下注入によって(治療する部位またはその近辺で)投与することができる。好ましくは、抗コネキシン剤は、薬学的組成物を生産するために薬学的に許容される担体または希釈剤と組み合わせられる。適切な担体および希釈剤には、等張生理食塩水溶液、例えばリン酸緩衝生理食塩水が含まれる。] [0184] 治療用薬剤は、関節内、関節周辺、腱周膜、または軟組織の注射によって投与することができる。治療用薬剤は、単回投与としてまたは複数回投与で注射することができる。本明細書において記載される方法および組成物は、例えば腹腔鏡技術を含む、当技術分野において公知の、またはその後開発された様々な方法を用いた投与でありうることが意図される。例示的な技術には、手術中の技術および/または直接的な注射、例えば注射の前の吸引;内側側副靭帯および外側側副靭帯の停止および起始、滑膜、ならびに四頭筋腱の先端への段階的な注射;前嚢および中臀筋の停止、ならびに後嚢および短外旋筋、中臀筋、ならびに大腿筋膜の先端への臀部注射が含まれうる。さらに、本明細書において記載される組成物は、「蓄積」効果をもたらすために、直接的にまたは手術中に関節包または骨洞に注射しうることが意図される。このような蓄積の効果は、持続放出の様式で薬剤送達を促進し得、それにより、生物学的利用能および/または分布が向上し、それが治療効率を増強させる。] [0185] 外傷性の出来事の後、(滅菌技術を用いた)針を用いて、治療用組成物を関節内に導入することができる。肘の場合においては、25Gの針を橈骨頭および肘頭突起の間に導入する。動作の範囲は、許容される場合、または骨折が標準的なプロトコルにより治療されるケースにおいて、注射の直後に開始される。肩のケースにおいては、外側または後外側のアプローチを、20Gから25Gの1.5インチの針と共に用いることができる。膝のケースにおいては、抗コネキシン剤を導入するための同一のサイズの針を用いて、前内側に、前外側に、または上外側アプローチを介して、膝にアプローチすることができる。他の関節内注射法は、当技術分野において周知である。当業者であればいかなる特定の患者および症状についても最適な投与経路および投与量を容易に決定しうるため、上記の投与経路および投与量は指針にすぎない。] [0186] 言及の通り、抗コネキシン剤は、例えば、手術もしくは創傷前、その間、その直後、または例えば、組織損傷をもたらす手術または他の整形外科処置後、約180日以内、約120日以内、約90日以内、約60日以内、または約30日以内に投与し得るが、好ましくはその後約10日以内、約9日以内、約8日以内、約7日以内、約6日以内、約5日以内、約4日以内、約3日以内、または約2日以内に投与し得、最も好ましくはその後約24時間以内、約12時間以内、約10時間以内、約9時間以内、約8時間以内、約7時間以内、約6時間以内、約5時間以内、約4時間以内、約3時間以内、約2時間以内、または創傷後約60分以内、約45分以内、約30分以内、約15分以内、約10分以内、約5分以内、約4分以内、約3分以内、約2分以内、約1分以内に投与することができる。] [0187] 好都合には、組成物は、投与後の少なくとも約1〜2時間、少なくとも約2〜4時間、少なくとも約4〜6時間、少なくとも約6〜8時間、少なくとも約8〜10時間、少なくとも約12時間、または少なくとも約24時間にわたり、1または複数の前記コネキシンタンパク質の発現を下方調節するために十分な量で投与される。] [0188] 医師により、任意の特定の患者および状態に対して最適な投与経路および用量が決定されるので、本明細書に記載の投与経路および用量は、指針だけのものとして容易に意図することができる。] [0189] 場合により、抗コネキシン剤は、1または複数の治療用薬剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤と共に製剤することができる。1または複数のこのような薬剤を含めることにより、慢性的な創傷の予防または治療に対する相乗的な効果が可能になる。1または複数のこのようなさらなる薬剤は、抗コネキシン剤と分離して、同時に、または逐次的に投与することができる。治療用薬剤には、例えば、抗感染剤、麻酔剤、鎮痛剤、抗生物質、睡眠薬、ならびにステロイド系および非ステロイド系の抗炎症性剤が含まれる。特定の実施形態において、1、2、3、4、5、または6つの治療用薬剤を組み合わせて用いることができる。] [0190] 本明細書で言及または説明される疾患、状態/または状態を有するか、その素因があるか、またはその危険性があると疑われる対象を治療する方法のいずれかでは、本明細書に記載の用量、剤形、製剤、および/または組成物のいずれかが投与されうる。] [0191] 包帯材およびマトリックス 一態様において、抗コネキシン剤は、単独で、あるいは1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤と組み合わせて、包帯材またはマトリックスの形態で提供される。一部の実施形態では、本発明の1または複数の薬剤が直接的な適用のための液体組成物、半固体組成物、もしくは固体組成物の形態で提供されるか、あるいは組成物が包帯材ガーゼもしくはマトリックスなどの固体接触層の表面へと適用されるか、またはこの中へと組み込まれる。包帯材組成物は、例えば、流体またはゲルの形態で提供することができる。抗コネキシン剤は、単独で、あるいは1もしくは複数の治療剤、創傷治癒に有用な薬剤、および/または抗微小管剤と組み合わせて、局所適用のための従来の医薬賦形剤と組合せて提供することができる。適切な担体は、プルロニックゲル、ポロキサマーゲル、セルロース誘導体(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびこれらの混合物を含む)を含有するヒドロゲル;ならびにポリアクリル酸を含有するヒドロゲル(Carbopols)を含む。適切な担体はまた、局所医薬調製物に用いられるクリーム/軟膏、例えば、セトマクロゴール乳化軟膏に基づくクリームも含む。上記の担体は、アルギン酸塩(増粘剤または刺激剤として)、ベンジルアルコールなどの防腐剤、リン酸水素二ナトリウム/リン酸二水素ナトリウムなどのpH調整のための緩衝液、塩化ナトリウムなどの浸透圧を調整するための薬剤、およびEDTAなどの安定化剤を含みうる。] [0192] 既に言及した生物学的マトリックスに加え、適切な包帯材またはマトリックスは、例えば、1または複数の抗コネキシンポリヌクレオチド、および1もしくは複数の抗コネキシンペプチドまたは抗コネキシンペプチド模倣剤(またはこれらの一方もしくは両方と組み合わせて投与される他の抗コネキシン剤)を伴う以下のものを含みうる。] [0193] 1)吸収材:適切な吸収材は、例えば、セルロース、木綿、またはレーヨンなどの高度に吸収性の繊維層と組み合わせた、例えば、半接着質または非接着層をもたらしうる、例えば、吸収性包帯材を含みうる。代替的に、吸収材は、主要な(primary)包帯材または補助的な(secondary)包帯材として用いることができる。]
权利要求:
請求項1 整形外科手術を受けている対象を治療する方法であって、前記整形外科手術の前、手術時または後における、前記対象の内部の傷害部位への、抗コネキシン43剤を含む組成物の投与を含み、手術結果が向上する方法。 請求項2 前記手術結果が、回復時間の向上、疼痛の軽減、および/または運動性の向上である、請求項1に記載の方法。 請求項3 前記抗コネキシン43剤がコネキシン43ポリヌクレオチドである、請求項1に記載の方法。 請求項4 前記抗コネキシン剤が抗コネキシン43アンチセンスポリヌクレオチドである、請求項1に記載の方法。 請求項5 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがコネキシン43タンパク質の発現を低減する、請求項3に記載の方法。 請求項6 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがsiRNAまたはおよびRNAiオリゴヌクレオチドである、請求項2に記載の方法。 請求項7 前記抗コネキシン43剤がペプチドである、請求項1に記載の方法。 請求項8 前記ペプチドがペプチド模倣剤である、請求項7に記載の方法。 請求項9 前記抗コネキシン43剤が抗コネキシン43抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項1に記載の方法。 請求項10 前記抗コネキシン43剤が、抗体、F(v)フラグメント、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、またはF(ab’)2フラグメントである、請求項11に記載の方法。 請求項11 前記抗コネキシン43剤が細胞間連絡を阻害または遮断する、請求項1に記載の方法。 請求項12 前記抗コネキシン43剤がコネキシン43のヘミチャネルの開口を阻害または遮断する、請求項1に記載の方法。 請求項13 前記方法が、1または複数の治療用薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項1に記載の方法。 請求項14 創傷治癒に有用な1または複数の薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項1に記載の方法。 請求項15 前記方法が、1または複数の抗微小管剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項1に記載の方法。 請求項16 前記第2の組成物が、第1の組成物の前、後または同時に投与される、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。 請求項17 前記第2の組成物が、第1の組成物の前および後に投与される、請求項13〜15のいずれか一項に記載の方法。 請求項18 整形外科手術の間または最後における、抗コネキシン43剤を含む組成物の投与を含む、前記手術後の対象における疼痛を軽減する方法。 請求項19 前記抗コネキシン43剤が抗コネキシン43ポリヌクレオチドである、請求項18に記載の方法。 請求項20 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがコネキシン43タンパク質の発現を低減する、請求項19に記載の方法。 請求項21 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項19に記載の方法。 請求項22 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがsiRNAまたはRNAiオリゴヌクレオチドである、請求項19に記載の方法。 請求項23 前記抗コネキシン43剤がペプチドである、請求項18に記載の方法。 請求項24 前記ペプチドがペプチド模倣剤である、請求項30に記載の方法。 請求項25 前記抗コネキシン43剤が抗コネキシン43抗体またはその抗原結合フラグメントである、請求項18に記載の方法。 請求項26 前記抗コネキシン43剤が、抗体、F(v)フラグメント、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、またはF(ab’)2フラグメントである、請求項32に記載の方法。 請求項27 前記抗コネキシン43剤が細胞間連絡を阻害または遮断する、請求項18に記載の方法。 請求項28 前記抗コネキシン43剤がコネキシン43のヘミチャネルの開口を阻害または遮断する、請求項18に記載の方法。 請求項29 前記方法が、1または複数の治療用薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項18に記載の方法。 請求項30 前記方法が、創傷治癒に有用な1または複数の薬剤を含む第2の組成物の投与を含む、請求項18に記載の方法。 請求項31 前記方法が、1または複数の抗微小管剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項18に記載の方法。 請求項32 前記第2の組成物が、第1の組成物の前、後または同時に投与される、請求項29〜31のいずれか一項に記載の方法。 請求項33 前記第2の組成物が、第1の組成物の前および後に投与される、請求項29〜31のいずれか一項に記載の方法。 請求項34 対象における整形外科手術後の関節の拘縮を全体的または部分的に治療および/または予防する方法であって、抗コネキシン43剤を含む組成物を前記整形外科手術の間または後に前記対象に投与することによる方法。 請求項35 前記抗コネキシン43剤が抗コネキシン43ポリヌクレオチドである、請求項34に記載の方法。 請求項36 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがコネキシン43タンパク質の発現を低減する、請求項35に記載の方法。 請求項37 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。 請求項38 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがsiRNAまたはRNAiオリゴヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。 請求項39 前記抗コネキシン43剤がペプチド化合物である、請求項66に記載の方法。 請求項40 前記ペプチド化合物がペプチド模倣剤である、請求項73に記載の方法。 請求項41 前記抗コネキシン43剤が、抗コネキシン43抗体、F(v)フラグメント、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、またはF(ab’)2フラグメントである、請求項24に記載の方法。 請求項42 前記抗コネキシン43剤が細胞間連絡を阻害または遮断する、請求項34に記載の方法。 請求項43 前記抗コネキシン43剤がコネキシン43のヘミチャネルの開口を阻害または遮断する、請求項34に記載の方法。 請求項44 抗コネキシン剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項34に記載の方法。 請求項45 1または複数の治療用薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項34に記載の方法。 請求項46 創傷治癒に有用な1または複数の薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項34に記載の方法。 請求項47 1または複数の抗微小管剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項34に記載の方法。 請求項48 前記第2の組成物が、第1の組成物の前、後または同時に投与される、請求項44〜47のいずれか一項に記載の方法。 請求項49 前記第2の組成物が、第1の組成物の前および後に投与される、請求項44〜47のいずれか一項に記載の方法。 請求項50 関節の内部および/または周辺での異常な組織形成が予防または軽減される、請求項34に記載の方法。 請求項51 関節の内部および/または周辺での異常な組織形成を全体的または部分的に特徴とする、整形外科的な疾患、障害、または症状を有する、または有することが疑われる、またはその素因がある、またはその危険性がある対象を治療する方法であって、有効量の抗コネキシン43剤を含む組成物を投与するステップを含む方法。 請求項52 前記抗コネキシン43剤が抗コネキシン43ポリヌクレオチドである、請求項51に記載の方法。 請求項53 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがコネキシン43タンパク質の発現を低減する、請求項52に記載の方法。 請求項54 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがアンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項52に記載の方法。 請求項55 前記抗コネキシン43ポリヌクレオチドがsiRNAまたはRNAiオリゴヌクレオチドである、請求項52に記載の方法。 請求項56 前記抗コネキシン43剤がペプチド化合物である、請求項51に記載の方法。 請求項57 前記ペプチド化合物がペプチド模倣剤である、請求項56に記載の方法。 請求項58 前記抗コネキシン43剤が、抗コネキシン43抗体、F(v)フラグメント、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、またはF(ab’)2フラグメントである、請求項51に記載の方法。 請求項59 前記抗コネキシン剤が細胞間連絡を阻害または遮断する、請求項51に記載の方法。 請求項60 前記抗コネキシン剤がコネキシン43のヘミチャネルの開口を阻害または遮断する、請求項51に記載の方法。 請求項61 1または複数の治療用薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項51に記載の方法。 請求項62 創傷治癒に有用な1または複数の薬剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項51に記載の方法。 請求項63 1または複数の抗微小管剤を含む第2の組成物の投与をさらに含む、請求項51に記載の方法。 請求項64 前記第2の組成物が、第1の組成物の前、後または同時に投与される、請求項61〜63のいずれか一項に記載の方法。 請求項65 前記第2の組成物が、第1の組成物の前および後に投与される、請求項61〜63のいずれか一項に記載の方法。 請求項66 関節の内部および/または周辺での異常な組織形成が予防または軽減される、請求項1、18、34、または51のいずれか一項に記載の方法。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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